百姓日記


夏野菜定植

 気温が低い。六月に入ったのに最低気温が一桁の日が普通にある。うむむ。りんもく舍では、ほかの農家にくらべて夏野菜の定植がかなり遅い。高温を好む夏野菜をはやく定植して寒さに震えて足踏みさせるよりもしっかり気温と地温が上がってから定植した方が野菜にとって良いと思っているからだ。

きゅうりやズッキーニなどは最低気温の平均が10℃を上回ったら、なすやピーマンは15℃を上回ったら、を目安にしている。今年は未だ10℃前後をさ迷っている。気温が上がらないまま梅雨入りしてしまうとそのまま冷夏になりそうな予感が…

週間天気予報を眺めても一向に気温が上がる気配がない。仕方ない半分くらいは定植しよう。

 

(続報)

 新型コロナワクチンの接種、未接種における感染率の集計において誤りがあったと先日のblogにて書きました。医療機関から届けられた感染報告書類に記載されているワクチン接種の有無の集計で未記入を未接種に繰入ていた問題です。結果、ワクチン未接種の方の感染割合が増えていたと

前回はここまでの話

更に更に、接種済の人の一部(接種後○ヶ月経過)も未接種に組み換えていたようです。(無茶苦茶) この事について厚生省は『原因は不明だが意図的ではない』と言い切りやがりました(笑)。原因はわからないけど、意図してないのはわかるらしいです。(禅問答か?)

まぁ、国がこんな事をやるのは今回がはじめてじゃないよね。原発も諫早湾干拓もGDP統計も年金額算出方法も あらゆるデータが恣意的、意図的に国にとって都合よく書き替える、解釈する。

進むべき未来を決めるために必要なデータ集計すらマトモにできない。本当に後進国なんだなぁ、うつくしい我が国は

 

狭い世界

 時々、中学生や高校生がいじめを苦にして自死を選んだりする。そんなニュースを観ながら『もっと世界は広いのになぁ』って思ってしまう。

学校という閉じこめられた狭い世界しか知らないと『そこに居場所がないとどうにもならない』と思い込んでしまうのだろう。若さ故の視野の狭さか

逃げればいいのに、外にはもっと別の世界があるのに、って思う。

先日友人と飲みながらそんな話をしていた。東京でサラリーマンをしていた友人は『いまは大人でも狭い世界のなかから出たことがなくて、外の世界の存在すら知らない人がたくさん居ますよ。鬱になったり、自死を選んだり、死ぬくらいなら逃げればいいのに、でもそんなコトを考える時間すらないのも現実なんですよね』と友人。

そう言われてみれば大人でも過酷な仕事の末、戻れなくなった人はたくさんいるなぁ、と

いまそこにある世界以外にもたくさんの世界があるって、いざとなったら逃げ出せばいいんだって思えたら楽になれると思うんだけどなぁ。レールを外れる苦しさは誰にだってある。

10年ヒッピーをやってたぼくですら『じぶんはマトモな人生を送っていない。しあわせになどなれない』って呪縛から逃げ出せたのは30才に近くなってからだ。教育と言う名の刷り込みと奴隷思考製造の賜物なんだろう。

世界は広いしどこにだって誰にだって、きっと居場所はあるはずなんだ。

つちの学校

 土曜日、昨年に続き『第二期 つちのがっこう』を開催しました。今期の参加者は大人13名+子供数人、スタッフもあわせると20名越えの大所帯になりました。お昼ご飯を作る奥さんも前日から大わらわです。(わらわって語源はなんだろう?)

昨年は二反ほどの田んぼの一角を学校用に使っていたのですが水管理などいろいろ不都合もあって、今年は7畝ほどの田んぼを学校専用にして使います。他の田んぼとの兼ね合いもあってうるち米ではなくてもち米の作付です。(まぁ、育てる分には大して違いもないですから)

全7回の初回は『田植え』です。参加者が多くなったこともあり昨年の植え付け跡方式ではなく目印糸を張る形にしました。幸い好天に恵まれて無事に田植えは終わりました。

さてさて、今年はどんな学校になりますやら

真鯛

 育苗野菜苗の生育がいまひとつ。特に夏の果菜類のなすやピーマンが遅れています。畑に定植した苗の内、高温を好む野菜の成長は遅くて、低温を好む野菜の成長は順調 と言うことは、最低気温が低いのかな?まぁ、焦らずに野菜たちのタイミングを待ちます。

 

昨日の午後から性懲りもなく海釣りに行ってきました😅。前回 丸坊主を喰らって『今シーズンのノッコミ真鯛釣りは終了!』と思っていたのですが、数日前から悪い虫がムラムラ…午後からの天候が崩れる(夕立)予報だったので気がついたら海に向かっていました。

夕マズメ(魚の活性が上がる朝夕のこと)に向けて竿を打ち返します。日差しが暑い。四時半過ぎ『ボチボチかな?』と思っていたらウキがけしこみました。ゴンゴンと叩くような引き。うん。やっぱり黒鯛でした。

5時頃から防波堤の先端よりポツリポツリと真鯛が上がり始めました。そして、5時半 ウキが海中に消えます。一呼吸待ってから竿を煽るとグンっと重みが乗ります。海底に這うような重い引き。『こりゃ本命(真鯛)だな』と慎重にやり取りして、無事に釣り上げました。

執念の一匹です。

釣れると釣りはたのしいなぁ。行かせてくれた奥さん&息子達よ、ありがとう。

万物の霊長

 日々思う。ひとはじぶんたちが万物の霊長だと思っているようだけれど、実はそんなに賢くはないよなぁ、って

じぶんたちのちからを過信して、文明や科学を過大評価してる。木をみて、森をみていない。顕微鏡を覗き込んで世界のかたちを理解したような気になってる。化学式や算術ですべてを理解したような気になってる。

気候変動、ウクライナ戦争、コロナ禍に急造ワクチン。理論や理性よりもじぶんにとって都合のよい情報を選んで、表面を塗かためて直視しないで済むようにしているだけなんじゃないのか?

 畑のうえで過ごしていると自然の完全性に日々驚嘆をしている。ひとの立場でみれば悪いモノも不要なモノも、意味があり必要だからソコにある。ナニかが欠けてもナニかに影響を及ぼす。繋がって循環して調和とバランスこそが自然なんだな、と思う。計り知れないコトだらけ

木をみて森をみない、ひとは目先のコトだけで、机上の理論で、金銭換算で、安易に正解を見つけた気になってる。蝶々の羽ばたきひとつがいつか台風になるかも知れないのにね。

39億年の生命の歴史のなかで、いまの僕たちは生きている。39億年分の生死を乗り越えて、いまを生きている。浅知恵のひとが急造で作り出したワクチンが39億年の歩みよりも完璧だとは、ぼくには思えないなぁ。

 

麦畑倒伏

 一枚だけ離れたところにある畑、今期は休耕させて緑肥用のえん麦を育てています。ここ数年ずっとトウモロコシを作付していたためか残肥分が多くあり、かなり大きく(2m以上)育っていました。更に密植栽培だったのでト長気味になってしまい先日の雨でバタリと倒伏してしまいました。ムムム

ハンマーナイフモア(草を砕く機械)をかけようとしたのですが、横倒しになったながい麦の茎がローターに絡みついてしまい全然進みません。絡んだ茎をほぐしては再運転→すぐき停止…結構がんばったのですが諦めました。ビーバー(刈り払い機)である程度裁断してから乾燥させて、それからハンマーナイフモアをかけることにしました。

スンナリ進まないと農業は徒労がおおいなぁ。そして大概はすんなり進みません。

 

 厚生労働省が出していた新型コロナ患者のワクチン接種歴(未接種、二回接種、三回接種)と罹患率のデータ集計において誤りがありました。不明分(未記載)をすべて未接種に組み入れて集計していたのです。結果、ワクチンの予防効果を高く見せていたと…そのデータを参考にしてワクチン接種をした人たちも居るはずです。(ウソがばれる前に)正確に集計し直したところ、二回接種のひとの方が罹患率が高くなってしまったそうな…

本当にミスなんですかね?お国がよくする接種率をあげるための意図的、恣意的な改竄じゃないのかなぁ。誰のための組織体なのか、誰も責任を問われない。殆どのひとが関心を持たない。そりゃあやりたい放題だよね。

肝炎や若年層の帯状疱疹が増えています。聞いたことのない病気を耳にする機会が増えています。帯状疱疹は免疫系と密接に関係があり罹患者の発がん率は有為に高い。あーあ、言わんこっちゃない。

育苗

 二四節季 小満 草木が繁り満ちる時節となりました。

育苗中の夏野菜苗の生育がいまひとつ進まない。こんなもんか?こんなもんだっけか?毎年のことながら不安になります。六月初旬には定植を済ませたいので、あと2週間どれくらい育つでしょうか?

動物が季節と天候に敏感なように、植物も敏感に反応します。天気予報よりも正確なくらいです。例年よりも発芽、成長が悪いなぁと思っていたら、その後の天候が悪すぎたり。たぶん『いまじゃない』『まだはやい』とわかっているのでしょうね。自然の理に任せておけばよいのに、にんげんはこちらの都合で右往左往してしまいます。

周辺のたんぼでは、田植えがはじまりました。兼業農家のお宅では週末に合わせて家族総出で田植えです。そんな日に限って雨降りだったり…自然は思い通りには運ばないものですね。

荒代かき

 今年は余裕を持って仕事をしているつもりだったのにここのところバタバタと忙しい日々を送っています。何故なのだ?と考えてみたらいろんな作業が一時に集中してしまっているのですね。

早植えの育苗野菜の植え付けや畝の準備、田んぼの準備に加えて、ここ数日でドッと大きくなった畦や圃場周辺の草刈りに追われています。刈り草は乾燥させて畝の敷草に使うので天候具合を見計らい、稲苗の成長具合から田植えの時期を考えて荒代かき→本代かきのタイミングを測ります。

高地温を好む苗は植え付け穴に水を入れてから日照で暖めてから定植したいし、植え付けてから根っこ活着に少し時間が要るさつまいもなどは夕暮れ時に植え付けます。天候とタイミングとそれぞれの野菜の好みをグルグルと考えながらアタフタの日々を過ごしています。

とりあえず今日は荒代かきを済ませました。今月末の田植えまで気がつけば、もうあと少しです。立夏の農家は大忙しです。

にもかかわらず今晩から泊まりがけでマダイを釣りに行ってきます。どーなん?それ?

スモールマウスバス

 小学校に上がったばかりの長男と野尻湖へ今年最初のスモールマウスバス釣りに行ってきました。バス釣りと言うとルアーを使った釣り方が主流ですが、強者の釣師に苛め抜かれたバス釣りはテクニカル過ぎてむずかしい。持ち帰って食べる魚でもないので僕はモエビを使った餌釣りでしか遊びません。

農作業の合間に少し時間があればのべ竿一本とタモアミを持って、ちゃちゃっと野尻湖へ。桟橋周辺にいるモエビをアミで掬ってパラパラとモエビを撒きながら魚を寄せて釣ります。

偽物の疑似餌ルアーと違い、普段補食している本物の餌とあって簡単に釣れます。のべ竿1.5号のラインでの釣りなので大物がかかると糸がキュンキュン鳴って楽しいです。

まだ、水温が低くてどーかな?と思いましたが、小一時間で45㎝をアタマに4本釣りました。二歳から釣っている長男は普通にひとりで釣り上げていました。成長してるなぁ。

今度は渓流釣り(イワナ、ヤマメ)に行きたいらしいですが、渓流はまだちょっとはやいかなぁ。

定植

 GWが過ぎて農繁期真っ盛りとなりました。田んぼに入水を済ませ、一発目のとうもろこしやいんげん豆、ズッキーニの定植も終わりました。これから6月初旬にかけて随時夏野菜の植え付けを進めていきます。

今年も近年と同様、天候が不安定です。冬は大雪に見舞われ、三月四月と暖かく推移したものの五月に入ってブレーキ。最低気温がまだまだ低止まりしています。今年は梅雨入りが早そうな予報なので、このまま低温で梅雨入りしてしまうといろいろと厳しそうです。

水面に映る黒姫山と妙高山の頂きには、まだ残雪が残っています。

烏骨鶏

 先日 鶏を飼っている知り合いのところに遊びに行ってきました。2年前に有精卵から孵した烏骨鶏が9羽。♂5羽♀️4羽の割合です。鶏の世界は個体同士の順位付けが厳しい世界です。狭い鶏小屋に順位意識の高い♂が五羽もいて、日々闘いに明け暮れているそうです。その上、♀️との数のバランスが悪く、弱い♀️は年中発情している♂に乗っかられ過ぎて、先日とうとう衰弱死してしまったらしいのです。

鳴き声と闘争と雌への虐待に困った飼い主さん。しかし、こころ優しい彼は鶏を殺すことができない。悩んだ揚げ句、肉食獣の餌用に引き取ってくれる近所の動物園に持っていこうと考えていました。

『それだったらぼくが絞めますわ。』とそんな運びになり一昨日2才烏骨鶏♂5羽を締めました。過去に何回も鶏を締めたことがあるし京都に住んでいた頃は罠猟師をしていたのでもっとおおきな猪や鹿も捌いており楽勝、と思っていましたが当日の朝はちょっとドキドキして、はやめに目が覚めました。(正常な反応ですね。)

生きるコトと死ぬコト、食べるコトと食べられるコト、正反対に見えて実はおなじコト、ぼくはそんな風に思っています。借り物のじぶんの生を時々確認するためにも殺すことをこれからも時々できたらいいなぁ、と思っています。

烏骨鶏の皮が黒いのは知っていましたが、骨まで黒いことを知り感激しました。鶏白湯と焼き鳥にしておいしくいただきました。合掌

育苗

 GWです。が、農家にGWはありません。普段通りに働いております。いつもとの違いは、小学校と保育園がお休みで子供たちが畑を走り回っていることくらいでしょうか?

高原で高冷地の信濃町では只今春野菜の定植と夏野菜の育苗真っ盛りになります。油断できないのはGW頃までは稀に遅霜が降りることです。初夏取り野菜のキャベツ類やレタス類、えんどう豆とか空豆は割と寒さには強いのですが、定植直後で根っこが活着していないと水分調整がうまくできなくて強い霜に当たると枯れたりすることがあります。なので一手間余分にかかりますが、保険の為に防寒用のパオパオをしています。

夏に収穫が始まる夏野菜(ウリ科やナス科など)は霜にかなり弱いので気温が下がる予報の日は防寒対策をしっかりしてドキドキしながら過ごしています。過去に鉢上げ直前の稚苗を全滅させた苦い経験もあります。

トマトやナスの鉢上げ(筋蒔きして発芽させた稚苗を一本づつ育苗ポットに移植する作業)も終わり、稲の苗の被覆も剥がし終えました。

今月末頃には、畑に下ろせるでしょうか。元気に育ってね~。

アスパラガス

 販売用ではなくて自家消費用に作付している野菜がけっこうあります。かかる手間と収穫量のバランスが悪い作物など。

信濃町は高原なのでさつまいもや里芋など南方系野菜の栽培には向いていません。一応、作付はしているけれど宅配セット用と言うよりは、自家用に育てて、余り分をセットに出しています。

豪雪地帯で越年栽培(通常は晩秋に、は種して冬を越して収穫する)ができない空豆も春蒔き栽培では収穫量が少なすぎて、販売用には育てる気になりません。ぼくが好きだから趣味で栽培しているのです。

アスパラガスは特に販売用には育てたくない野菜のひとつです。通常でも育苗から植え付け、収穫に至るまでの期間がながく、だいたい三年かかります。

アスパラガスの収穫適期は、春先の4月末から5月中旬頃。他の野菜が採れないタイミングです。この収穫時期のズレがぼくにとってアスパラガスを栽培する上での障壁になっています。

収穫時期が過ぎたアスパラガスは茎葉を繁らせて、翌年用に栄養を蓄えます。ちなみに基本的な話なのですが、可食している部分はアスパラガスの新芽になります。あの新芽を放置しておけばドンドン伸びて葉っぱを展開させます。竹と筍の関係と考えればOKです。

ただ、アスパラガスはそんなに強い作物ではないのです。結構、簡単に雑草に負けてしまいます。多年草なので土をリセットすることもできない。5月以降、収穫はしていないのに雑草の管理を適宜に行わなくてはいけない。これが結構たいへんなんです。夏の忙しい時期は、どうしても収穫中の野菜や栽培中の野菜の世話を優先してしまうものなのです。

ただ自然栽培で育てたアスパラガスはとっても美味しいです。スーパーで売っているものとは、全然違います。雑草負けしやすく、肥料も好き。だから、除草剤や化学肥料、農薬の使用がとても多い作物なので味の違いがとてもよくでます。

有機農家だから食べられる味なんですよ。

白い踊り子

 毎朝犬の散歩がてら畑を見回ります。雪解けから1ヶ月弱。なーんにもなかった畑の上に様々な草花が繁りはじめています。昨秋通路に蒔いた麦が延びはじめ、その下の守られた空間では、雑草の新芽が萌えています。きれいだなぁ。

自然農を続けてきて思うのは『うつくしいと思える畑はよい畑』なんだな。と

これは別に農業だけに限ったことではないと思っています。工具でも道具でも衣服でも森でも街並みでも建築でも『うつくしい』と感じるものは『良い』ものなんだな。と

反対にうつくしくないものやバランスの悪さを感じるものは、やはり良くはない、と思います。

バランスのとれた調和した田畑を育てていけたらなぁ。つくづくそう思っています。

前年に取り残したアブラナ科野菜やハコベ、タネツケ花、オドリコソウなんかを愛でながら歩いていると、なんだか違和感が。

『白いな』『うん、白いや。』

真っ白なかわいい花を咲かせたヒメオドリコソウを見つけました。初見です。たぶん普通のオドリコソウの遺伝子異常なのでしょう。見回すと周囲にチラホラと咲いています。種が零れて拡がったのかな?

 国会審議を経ない新型コロナ特別予算12兆円のうち用途を追える金額が8000億程度らしいです。割合にして6.5%…残りの9割強は使途不明…本当にこの国は近代国家なんでしょうか?民主主義とは、有権者全員が政治に関心を持ち参加する事で成り立ちます。なにをしても結局は自民党に投票する人達。半数近くが投票にすら行かない有権者の国。『国民のレベルに見合った政治しか行えない』凋落し没落する黄昏の国の深部が垣間見える気がします。

 暖かな春の陽射しを浴びて、畑の麦が立ち上がってきました。りんもく舎では、有機肥料を抑えるために緑肥用麦を多用しています。通路などに麦を撒き、土壌流出を抑え、根っこが土を深耕する。循環を促して、雑草の発芽を呼び、繁った茎葉を刈って畝に敷き詰めて緑肥にする。なによりスクッと天に伸びる麦は気持ちの良い空気感を畑にもたらしてくれるように感じます。

 

オドリコソウ

 不耕起栽培8年目に突入した畑の一区画でオドリコソウが大繁殖しています。有機草生栽培では、畑に生える雑草の種類で土の状態を測る目安にしています。ハコベと共にオドリコソウが繁茂する畑は土の状態が良い(栄養状態や通気性、水分保持)と思います。ただ、ここまで一面オドリコソウだらけだと正直『どーなんだろう?』と感じています。

良いと言われる雑草でも単一種のみが異常に繁茂しているのは…どうなんだろ?何事もバランスなので、ある意味偏りが強いのではないだろうか?と

オドリコソウ専属区画の両隣の畝は、特に問題なく、いつも通り。オドリコソウの区画とそれ以外の場所でそんなに違いが出る事をした記憶もない。あるとすれば昨秋に土を起こしたタイミングでしょうか?たった一、二週 土を起こすタイミングだけでこれだけの違いがでる。

自然は不思議だらけです。

鶏プロジェクト

 10年くらい前に数年間鶏を飼っていました。今の家に引っ越してきた時に一緒に連れてきて飼育していたのだけれど、ある時キツネの襲撃に遭って全滅。獣害対策をしっかりした飼育小屋を建てたらもう一度飼いたいなぁと思いつつ6、7年が過ぎました。

今年、東京から友人一家が引っ越してきた事を機会に共同で飼おうとなりました。そんな話を聞きつけて更に友人の二家族が参加して四軒合同で飼う運びになりました。

まずは飼育小屋の建設からスタートです。合同作業開始一回目は、壊れた小屋の撤去と木の伐採。二回目の今回は小屋の外周の土を掘り、防獣用に金網を埋設。それから、整地。参加している大工の友人の助言をもらいながら小屋の設計と完成予想図を作りました。

まだまだ作業はたくさんありますが、はやく鶏を迎えられるようにがんばります❕ひとりじゃ出来ないこともみんなが集まってちからを合わせたら、きっと出来ます‼️

菜花の季節

 ここ数年のこの時期は春作準備でバタバタとしているのですが、今年は『為すがまま』『為るがまま』で行こうと考えているので割合ゆったりとしています。勿論、一日働いて夕方家に戻る頃には身体は疲れてはいるのですが、精神的に追われている感覚がない分、気持ちは落ち着いています。

多品目農家の我が家では、日々の食卓に上がる野菜は殆どが自家製になります。その時、その時期に採れる野菜をいただく。ありがたい日々です。ただ春先のこの時期は、あまり野菜がありません。越年したネギや冬越しの人参、芽のでかけたじゃがいもや萎びかけた貯蔵用のキャベツや白菜を食べています。

ただ身体は青い葉っぱを欲しています。そんななか春のとうたち菜は貴重な緑色野菜です。畑のあちらこちらで前年に取り残したアブラナ科葉物のとうたち(背を高くすることで虫に見つけてもらいやすくしたり遠くに種を飛ばします。)菜を見つけては嬉々として手折っております。個人的には白菜のとうたち菜がいちばんおいしいです。

春の菜花はほろ苦く、冬の間に身体に溜まった毒を排出してくれます。春の味です。

 

仔タヌキ

 暖かな春です。

ナスやトマトなど育苗に時間が必要な野菜たちの芽出し、筋まきを済ませて、稲苗の伏せ込みも終りました。今年の畑は小細工をなるべく排除して、あるがママの畑で導かれるままにやっていきたいな、と思っています。休耕緑肥の面積も多くするので、割りと穏やかに春を過ごしています。

北斜面にあるりんもく舎の畑では、北風対策が必須になります。畑の北面にバンカープラント(防風作物)として、春から夏は『麦』を育て、秋は『ソルゴー』を育てています。が、一年草の彼らを毎度毎度 種蒔きして育てるのは手間もかかり大変です。なので、今年は一部でバンカープラントとして多年草の菊芋を育ててみようと思っています。

先日、移植用に菊芋の種芋を掘っていたのですが、すぐ近くの人参を育てていた畝の上に仔タヌキが居ました。僕との距離は5mくらい。警戒心が強く、日中はあまり出歩かないタヌキが僕の事など気にもかけずに一心不乱に取り残しの人参を齧っていました。お腹空いてるのかな。

 

不耕起栽培

 キャベツやブロッコリーなどアブラナ科結玉野菜や空豆(普通地では秋に直まきして越冬させて育てますが、信濃町では寒さと積雪量の関係で早春から育てます。)えんどう豆などはやめに育苗したい野菜たちの種蒔きを済ませました。

 

 りんもく舎では、これまで不耕起栽培と耕起栽培を半々くらいの割合で行ってきたのですが、今後はなるべく不耕起栽培を増やしていく予定です。(耕起とは、畑の土をトラクターや管理機で耕すことです。)不耕起、耕起 どちらにもメリットとデメリットがあります。

農業を始めて10数年、専業農家になって7シーズン目。自給自足を求めて自家用の野菜を育てていた頃は、ほぼ不耕起栽培をしていました。作付面積を増やして効率化を図った結果、生産量や収益は増えました。しかし、反面 畑の安定や均衡は崩れました。

なんだかじぶんが進みたかった方向じゃないなぁ。昨年、強くそう思いました。どうせ儲からない農業をやるならば、じぶんのやりたい方法でやってやろう❕今年からは、初心に戻ってやってみよう。と思っています。

野原の草花や森林の木々は、誰の助けも借りずに芽吹き、育ち、種をつけ、枯れます。自然の流れの上で循環を続けていきます。りんもく舎の畑もソコを目指していきたいと思っています。