百姓日記


稲刈り

今日は延び延びになっていた稲刈りをしました。のびのびになった理由は稲の登熟が遅くて青さが抜けなかった事と天気の悪さのせい。

今日も今日とて曇天で肌寒いけれど、明後日くらいから再び天気が崩れる予報なので無理くりです。

例年田植えと稲刈りはイベントにしていてお手伝いに来てくれる方が結構いるのですが、今年は延び延びになった影響でひとりで作業です。

分担してやれば楽な仕事も一人だとスゴク効率が悪いですね。大変です。予想以上に進まず天気の良いうちに刈り終えられるのか心配です。

明日はヘルプが来てくれる予定なので頑張って進めます。

アッという間に

今日は子守りの一日。近所の公園に息子を連れて遊びに行った。二人で暫し遊んでいると園児と保母さんが来る。女の人(保母さん)にじゃれつく同年代の子供を眺める息子。切なそうな、淋しそうな表情をしてる。

「父ちゃんより母ちゃんがいいの?」と聞くと「…」

無言でなんか耐えてる。

息子なりにいろいろと我慢してるんやろうなぁ。

2歳3ヶ月の息子は近頃成長が著しい。言葉をドンドン覚え、表情や態度がドンドン増えてる。スゴイ勢いでいろんな事を吸収してる。

スゴイなぁ。

「とーと、とーと」と言ってくれるのも、きっと思ってるよりずっと短い期間なんやろうなぁと思う。

畑の野菜の成長も著しい(なんか無理矢理こじつけてるなぁ^^;)

8月末にきゅうりを刈り倒した畝

9月10日頃に白菜を定植。

で、一週間前

その数日後(昨日)

結球も始まって、そろそろ収穫です。本当に成長ははやいなぁ。子供でいる期間なんてアッという間なんですね。

 

 

 

やさしさに包まれて

ここ数日天気が良い。秋晴れの爽やかな日。野良仕事をしていると暑いくらい。

そんな陽気のせいか葉物野菜の成長が良い。不耕起栽培五年目の畑では野菜の周りにやわらかい雑草がモサっと生い茂っている。こう言う食べれそうなくらいやわらかな雑草が茂る畑は土が良くなってきている証拠。こう言った雑草は野菜の生育の邪魔もしない。畑の雰囲気も良い。

ちょっとづつ、少しづつ、理想の畑に近づいているのかなぁ?

割に合わない

今日は家の前の畑の夏野菜の片付けをした。トマトの雨よけを外し枯れかけた茎葉をカットして畝へと戻す。冬の間に朽ちて来年の栄養になります。

有機栽培は一概にムズカシイと言う訳ではなく、野菜によって、品種によって、時期によって、地域によって難しさの程度はバラバラです。

なかには農薬などまったく必要ないなと思える野菜もたくさんあります。(慣行=普通の栽培ではそんな野菜にもガンガン農薬を使っていたりしますが…)

只、有機栽培をしていて、コレは本当に割に合わないなぁと思う野菜もたくさんあります。個人的に、その第一位がキャベツなどのアブラナ科の結玉野菜(キャベツとかブロッコリー、カリフラワーなど)

理由は、①栽培期間が長い(時期や品種によるが2ヶ月半くらい)②手間がかかる(育苗ー定植ー虫除けなど)③面積を使う(一株50〜60㌢)④市場価格が安い(スーパーで130円位か?)

こんな感じになります。だから本当に割に合わない。重量物だから送料も高いだろうし、よくあの安い値段で慣行農家は作っているなぁと感心します。

ウチで普通に売るなら一玉500円くらい貰わなきゃやってられないです。正直。でも、そんな値段では売れないから宅配セットのお客様だけにお届けしています。

秋の芋掘り

今日は秋の芋掘りをしました。夏の芋はじゃがいも。秋の芋は、そうサツマイモですわ。

今年は夏場に雨が多くて収穫量は少ない。しかも、先日の寒波にヤラれて芋がしみて(傷んで)います。うーん。来年は9月中には掘ろう。

&今年も鼠に齧られた芋が多い…。ちょこっとづつ齧るんだもんなぁ。まったく

ついでに落花生の試し掘り。こちらは充実した実が少ない。高原の信濃町は夏が短くて南方系の野菜は不向き。だからサツマイモや落花生や里芋なんかは年により全然採れない事もママあります。

いろいろと工夫はしてるのですが、コレばっかりはお天道様次第ですね〜。

さーて、来週は一年の一大イベント 稲刈りがボチボチと始まります。

一日一週

気がつけば10月になり朝夕の冷え込みがキツくなってきた。週明け月曜日、予想外のシトシト雨で一日部屋で休んでた。例年の事だけど夏の疲れが出るこの時期はやたらと眠たい。

数日ぶりに離れた所にある畑に収穫に行く。葉物が数日間でグッと大きくなっていた。

日がドンドン短くなり、気温もグングンと下がる秋冬の野菜の播種はタイミングが大事で、一日ズレると収穫が一週間遅くなると言われる。しかも、高原の信濃町は冬の訪れが一足飛びにやってくるので、尚更シビア。

なのに、9月頭に一週ズレで蒔いた葉物が、8月末蒔きに追いついてきちゃってる…。これじゃあ繋ぎながら随時収穫ができない。

本当に難しいなぁ。その次に蒔いたのは逆に小さ過ぎるし…うーん。

芸術家

知り合いのウチに家族でお昼を貰いに行った。秋晴れの空の下、バルコニーでお食事。それだけで美味しい。

丁度、諏訪から奥さんと同い年の方が子供を連れて遊びに来ていた。この方、水墨画の世界では結構有名な方らしい。

芸術的感性がゼロな僕としては、芸術家の脳の中が知りたくて、いろいろ素っ頓狂な質問をしまくり。高校を卒業して直に中国に渡り、そこで水墨画の世界に触れ15年勉強して来たらしい。

近頃、自分の世界を築こうとしている沢山の方に出会う。絵画、音楽、陶芸、空間想像。自分の感性を形に出来る人達。

昔はそんな人達が羨ましかった。才能と言うよりも、自分自身を賭けるモノに出会えた事が羨ましかった。でも、近頃は特に羨ましく感じたりはしない。純粋にスゲーなぁと思うくらい。

年をとって自分の器に慣れたのか、ぶつけたいモノを見つけられなかった自分自身を受け入れたのか?

見つけられた人も、見つけられなかった人も、きっとどっちの道も苦しい。自分の思いで生きていくのは、どのみち大変だ。

農業は芸術とは違う。フッとすれば惰性の中にのみ込まれる。でも、田畑は僕にとってのキャンバスなんだとも思う。

どっちにしたって、自分の選んだ道を歩き続けることは大変だ。

苦手分野

高原の信濃町は一雨ごとに秋が深まり朝晩はトレーナーを着ても寒いくらい。夏野菜もすっかりと元気がなくなり、少しづつ終わってゆきます。

夏の野菜は太陽の光が大好きで上にうえにと伸びてゆきます。代わって秋冬の野菜は地べたに穏やかに茂るか、地下深くに出来る根菜なんかになります。

で、わたくし百姓鈴木は秋冬野菜の葉物を苦手としています。

一株一株が大きく、生育期間も長い果菜類(トマトとかきゅうりとかなすなんか)は得意なんですけど、チンゲン菜とか小松菜とか水菜なんかの葉っぱ物は苦手なんです。

ゆっくり大きくして、じっくり育て、実(み)を採る果菜類と違い生育途中の身体(葉っぱ)を食べる葉物は、ある程度ドッと初期に大きくしなければいけません。その塩梅が難しいんですね。

でも本職の農家である以上、ちゃんと秋冬にも野菜を育てなきゃダメですから、ひとつひとつ謎を解きながら頑張るしかないですね。

一年一年、少しづつ解りかけてはいるんですが…。

はい。がんばりましょう。

とうと

日曜日天気が良かったから重い病の釣りに出かけました。昼過ぎ普段ならそらそろ昼寝の時間の息子が眠そうにしながらも寝ない。絵本に夢中になっている隙にそーっと家を出て一路海へ。

暑いくらいの陽射しの下、竿をだす。海風が気持ちいい‼

何匹か釣り上げて夕暮れ時のいい時間帯へ。と、電話の着信が…。

「…」。「…」。

「とうた(息子の名前)。…とーと、あいたい。」「とーと、あいたい。」

2歳の息子の消え入りそうな声。父ちゃんが畑(仕事)ではなく、ひとりで遊びに行っている事に気がついた息子は置いて行かれた寂しさで一杯だったみたい。

釣り道具を直ぐに仕舞って、家路に着きました。

とうた。ごめんね。次から釣りにいく時は、ちゃんと透太に「釣りに行くね」と伝えてから家を出ます。

海を越える

先日友人の結婚式に来ていたニューヨーカーの方から結婚式で食べた味噌がスゲー美味かったからアメリカに持って帰る、と注文が入りました。

結婚式でもインドの方から「味噌美味いね!」と言われ、味覚は国境を越えるなぁと嬉しく思いました。

りんもく舎の味噌は、お米も大豆も自然栽培の自家製で京都から種麹を取り寄せて、麹から作っています。

手間ばかりかかりますが「美味しく」の一言で来年も頑張ろうと思えます。

美味しくお味噌と玄米があれば、生きて行けますね。

自然発芽

秋作の種蒔もほぼ終わりました。夜明けがドンドンと遅くなり、日没がドンドンと早くなってきました。気がつけば、秋ですね。

不耕起でやっている家の前の畑では、夏に零れた大根の芽が一斉に発芽!畝に蒔いたコーラルリーフよりもずっと成長が良い。

(夏の大根の花)

不思議なもので、人間の意志で蒔いた種よりも自分の意思で自然に発芽した自生えの野菜の方が生育も良いし健康で元気。自分のタイミングで芽吹きたい時に発芽し、育ちたい場所で育つ。

そ~言う事なんですねぇ。

(籾殻の中の一列になった芽が私が蒔いた種。そのまわりのグワって生えまくっているのが零れ種)

 

 

 

 

 

 

お祭りだ!

僕の住んでいる村は限界集落一歩手前みたいな所で、越して来て速攻神社の獅子舞に有無を言わせぬ勢いで誘われました。

選択肢は3つ。獅子舞の役者か笛か太鼓。リズム感も音感もゼロの僕としては拒絶したかったんですが、村に溶け込みたい一心で太鼓を選択しました。

秋分の日の前後にあるお祭りに向けて、9月に入ってからほぼ毎日獅子舞の練習があります。

夜明けから畑と田んぼをして時々子守り。夕飯を食べてから稽古に行き。9時過ぎに終わってから野菜の梱包。疲れます。

明日は最後の練習。明後日の朝から祭りの準備をして、夜は獅子舞。あと少し。頑張りましょう。

祭りが終われば、稲刈りが始まります。

秋ですねぇ

昨日は台風が通過。信濃町は雨は殆ど降らずに風台風でした。そんな中、友人の結婚式に行ってきました。式の料理に我が家の野菜もどっさりと使ってもらいました。

嬉しい時間に参加できて良かったです。式には招待客で呼ばれたのですが、裏方が間に合わずにネクタイにエプロンで一日お手伝いしていました。

「式は観れてないけど、参加してる。こんな結婚式も悪くないなぁ」と思える一日でした。

今朝、家の前の庭で昨日の風で落ちた秋の味覚がどっさりと採れました。秋を感じて欲しいから、今週の宅配便に入れましょう。

畑の夏野菜の収穫量も徐々に減ってきました。もう秋ですね。

とうとう我が家にも

とうとう我が家にも彼らがやってきた!他人事だと思っていたけれど…これは結構キツイな。

そーです。イノシシですわ。

朝、田んぼの見廻りに行くとなんか様子がおかしい?…稲が不自然に倒れてる。あー…イノシシですわ。

短足のイノシシは雪深い土地が苦手で信濃町には元々あまりいなかったんですが、数年前からポツポツと被害の噂は聞いてました。でも、他人事だったんです。

収穫前の稲がごっそりと倒されている。正直、きついです。

仕方がないので田んぼの周囲にポールを立ててロープを張りました。本当は電気柵の方が確実なんですが…電気柵、嫌いなんですよね。なんとか、これで防げたらいいんだけどなぁ。

 

 

 

 

久々の病気?

昨夜は久々に海釣りに行ってきました。

いや。釣り好きなんですよ。めちゃくちゃ。

畑が忙しくて海まで行くのは久々。2時間かけて行ったかいがあり、ヒラメとキジハタ、ガシラが釣れました。全部高級魚です。釣り人の特権ですね。

一番綺麗な野菜?

今日は良い天気!気持ちがいい。

こんな秋晴れの空には花オクラの花が良く映えます。

個人的に花オクラの花は野菜の中で一番優雅にキレイな花なのでは?と思います。(花オクラは花を食べる品種のオクラです。)

それもそのハズ。ハイビスカスと同じアオイ科なんですね。そ~言えば、似てるなぁ。

ヒント?

今日は豆畑の草刈りをしました。この畑は去年まで田んぼをしていたのだけど家から少し遠い事と水持ちが悪い事から畑作にしようと思い、今年は大豆と小豆を植えました。

6月初めに耕起して大豆と小豆を種まき。・・・時々、様子を見に行く。・・・。なんかヘン?

雑草が全然生えないんです。

(下は最終耕起から2ヶ月後の畑)

結局、今日外周を草刈りするまで一度も畑の草刈りをしないで済みました。

有機農業はある意味雑草との付き合い。この現象にすごーいヒントが隠されていそうです。

田んぼ→畑 に秘密があるのか?耕起のタイミングに秘密があるのか?

おもしろいなぁ。

 

 

 

 

トマトケチャップ

妻が参加している食餌グループ(食を考える会)で毎秋恒例になっている
ケチャップ作り用の調理トマトを収穫しました。

去年 話の流れから調理トマトを試しに作ってみたところ、
それまで某J〇から買っていたトマトと味と品質がまったくの別物だったらしく「来年もよろしく」と早々に言われていました。百姓鈴木は単純バカでして、褒められると嬉しい。嬉しいとがんばっちゃうって事で今年もたくさん育てました。

朝9時から16時まで、総勢12名で作業を分担しながらのケチャップ作り。(僕は参加してないですけど・・・)

 

たいへんな手間だけど、わいわいがやがや楽しみながら みんなで手作り。
そんな素敵なイベントに協力できて光栄です。

今年は雨が多くて味もいまひとつ(皆さんはおいしいと言ってくれましたが・・・)
来年はもっといいものが育てられるようにがんばります。

蔓返し

今日は朝から久々に良い天気!秋晴れです。

午前中は大工仕事をして、午後はサツマイモの蔓返しに行きました。

サツマイモは地這性の蔓野菜で蔓を伸ばしながらドンドン広がっていきます。地面に触れた蔓から根っこが出るのですが、放っておくと蔓ばかり伸びてサツマイモが肥りません。

それを防止する為に夏の終りに伸びて根を張った蔓を引っこ抜きます。一度に全部の蔓を引っこ抜くとサツマイモが弱ってしまうので左右片側づつ時間を置いて引っこ抜きます。

引っこ抜いた蔓は地面の上に戻しておくと数日また元のように太陽に葉っぱを広げます。

今年も美味しい芋が採れるかなぁ?

 

 

 

 

ゆっくり大きくなる

朝 畑へ出ると肌寒い。夜明けも5時半になってしまった。あー、秋だなぁ。

夏野菜がドンドン勢いを失っていく中で今年も茄子は元気だ!茄子の栽培は難しいらしい。でも、ウチの茄子は「コレからですぜ!」って感じ。

茄子の失敗でよく聞くのは「青枯れ」。昨日まで元気だった茄子が突然枯れ始める症状。ウチの茄子は青枯れをしたことが無い。

どうも初期に肥料を沢山与えてドッと大きくするのが良くないみたい。頑張り屋の茄子は肥料の分だけドンドン大きくなって、ドンドン実をつけちゃう。で、身近な所に肥料分が無くなると突然ヘバッて枯れてしまうようです。

ウチの茄子は最初に与える元肥は極少量。ゆっくりとしか大きくなれないけれど、肥料を求めてドンドン根っこを張り巡らせる。強靭に張った根っこのお陰でいつまでも元気でいるようです。

野菜全般に言える事だけど、小さいウチはギリギリの栄養でゆっくりと大きくさせた方が元気だし長生き。

赤ちゃんの頃から栄養たっぷりで育った僕ら現代人は長生き出来るんだろうか?