キャベツと白菜

 朝晩がグッと冷え込んできて黒姫山は赤や黄色のグラデーション。冬の足音はそこ迄来ています。

早生白菜の収穫が始まりました。毎度の事 巻きが少し甘めです。でも美味しいよ!

 僕の個人的な意見なのですが、有機栽培をしていて割に合わない野菜の一つにキャベツ類(カリフラワー、ブロッコリーなど)があります。白菜もおなじアブラナ科結球野菜なのですが、こちらの方がまだマシです。

ここ黒姫では両者共 春蒔き→初夏採りと夏蒔き→秋冬採り ができます。ただ、りんもく農園では白菜の春蒔きはしていません。理由は単純で夏に白菜は食べたくない!からです。

おなじアブラナ科結球野菜と言えど、栽培難易度はだいぶ違っていてキャベツの営利栽培では防虫布の使用が欠かせません。野菜の虫害や病害は土を良くする事でだいぶ軽減できるのですが、コト キャベツに限ってはなかなかそれだけでは難しいのが現状です。(ぼくの未熟さも多々あります。)

ウチの場合は病気は殆どでません。一番の障害はモンシロチョウの幼虫『青虫』君による食害です。防虫布なしで育てた場合、自家用ならまぁOKなレベル。販売にはちょっとなーと言った感じに食われてしまいます。それでも知識なく無農薬で育てた場合は芯を残してレース状に虫食いになるのが当たり前の作物ですから、まだマシなのですけどね。

ただ、販売目的では物理的防除が必要になります。

一方の白菜は、定植時期がキャベツより一月程遅く虫が減り始める時期になる為、そして、なにより青虫がキャベツほど好まない為 まったくの無防除で構いません。(注意!知識のない素人が気ままにやると穴だらけにされます。肥料で育てる意識を無くさないとダメです。)

そんな白菜とキャベツ。スーパーで買うと時期にもよりますが、白菜の方が2,3倍高いです。

なぜなのか?いつも不思議です。

もっと言えば、両者共 元々の値段が安すぎなのですよね。小松菜一束とキャベツがおんなじような値段。なぜだ?

不思議です。本当に不思議です。

ぼくが気兼ねなく値段を付けられるのならキャベツ800円/玉、白菜500円/玉 くらいにしないと作る気にはなれません。勿論、そんな値段では売れませんので自家用と定期宅配のお客さんにだけお届けをしています。(白菜は余れば出荷をしています。見つけた方はラッキー!)

でもキチンと有機栽培したキャベツと白菜は本当に美味しいですよ。薬臭くないし変な味もしません。キャベツや白菜本来の味がします。

まぁ、手間を省いて安く売られているって、そーゆー事だな。