うみがめぐり

 田畑がオフシーズンになり長男(3歳)を寝かせつけることが多くなりました。だいたい7時半~8時に一緒に布団へ入り、3冊絵本を読んでから寝ます。(大抵は電気を消した後も『アンパンマンのお話して!』って言われます。…アンパンマンの創作話はなかなか難しいです(-_-;))

長男は小さい頃から絵本が好きで、たくさんの絵本を読み聞かせてきました。支離滅裂な絵本もあれば、大人でも『フムフム』となる絵本もたくさんあります。

先日 図書館で借りてきた絵本の中に『うみがめぐり』と言う本がありました。この絵本とてもイイです!内容もいいけれど絵がとても良いです。なにがいいかって言うと生き物の描写が生命感に溢れているんです。

ぼくは魚釣りが大好きで、動物も好きです。野生動物が見たくてアフリカとかアラスカに行ったくらい動物好きなんです。そんなぼくの琴線に触れる絵なんです。

で、調べてみると作家さんは動物専門の画家の方(まだ若い)でした。なるほど。それでこの描写力か。納得。

その絵本のなかにこんな言葉がありました。

『どんないきものだって さいご たべられることでいのちのバトンを リレーする』『いきてるあいだに たくわえたいのちは たべものとして うみへ還っていく』『たべるということは いのちをうばうということではなく いのちを すこしのあいだ かりること いつか かならず かえすもの』

仏教の説法みたい。自然農のお話みたい。 

たぶん、人以外の生き物は感じなくても考えなくても生まれた時から知ってること

極圏のイヌイットは言った

『その昔、人と獣は兄弟だった。獣は人になりたいときには人になり、人は獣になりたいときには獣になれた。それがいつしかお互いの言葉がわからなくなってしまったのだ』と

形をかえてグルグルまわる。ぼくもいつかグルグルまわる輪の中に戻れたらいいのになぁと思いました。