食べる。恋をする。育てる。

 長男と一緒にドキュメンタリーDVDを観ました。日本に住む野生動物を追いかけた作品。誕生があり、死があり、巣立ちがある。春と夏と秋と冬。また巡ってくる四季のお話。

野生動物の生活を画面越しに眺めていると生きると言う事は本当はすごく単純で幸せに溢れているんじゃないかと思えてきます。

食べて、恋をして、子供を育てる。それだけがすべて

日々 命をいただき、生涯に一度だけ命を返す。

過去も未来もなく、一瞬一瞬を生きているだけ

人は安定の為に農耕と備蓄を覚えた。その結果、富める者と貧者ができた。未来を想像する事のできる賢い脳は同時に未来への不安も育てた。死や老への恐怖が、未来の生を圧迫してる。

生きる事は借りる事と返す事。

生まれて、食べて、恋をして、育てる。時が来れば、命を返す。

本当は、すごく単純な事なのじゃないだろうか?

人だけが返す事を止め 煙になって空に上がっていく。

できたら食べてもらえたらいいのになぁって、僕は考える。