ラウンドアップ

 農家をしていると田畑のなかに生える草の管理だけではなく、畔や農道など畑周辺に生える雑草の手入れもしなくてはいけません。だいたい年に5回くらいは雑草の刈込を行います。

うちの場合は特に『草生栽培』と言う畑に雑草を生やす栽培をしているのでせめて、通路、田畑周りはキレイにしておかないと『あいつは手抜きしてる❗』と思われかねません。無用なトラブルを避けるためにも、はやめはやめの草刈りを心がけています。

この刈った雑草は数日天日で干してから集め、畑に運んで敷き草なんかに使います。結構な量を使うので、要らなくなる事はありません。(4枚の田、6ヶ所の畑、その周辺だけで 軽トラ荷台に干し草満載で10台分くらいになります。)

今日も刈草(干し草)を集めていたのですが、借りている畑と農道をはさんで反対側の別の農家が耕している麦畑の斜面の雑草が『酷い枯れ方』をしていました。

 

あ~『ラウンドアップ(除草剤)』ですね。…

 

 命の尊厳を無視した容赦のない殺戮。全滅、殲滅、死滅って言葉がぴったりの枯れ方。ラウンドアップを撒かれた部分のみが死の世界の色になっています。(写真、左から麦ーラウンドアップ枯れ草ー通路です。)

以前から発ガン性や催奇形性などの危険性を問題視されていたこの最強の除草剤。米国では薬害訴訟が頻発していて、ここ三件はラウンドアップ側の全面敗訴となっています。(そんだけわかりやすくヤバイってことね❗)世界各国で使用が禁止されたり規制強化されているこの農薬を、何故だか、日本だけが規制緩和し使いやすくしています❗(ホームセンター行けばたくさん売ってるよ。)

しかも、東北沿岸の津波被災地域では成分強化した特別製品まで売られている始末です。

性格の悪いぼくのうがった目では『放射能由来の癌とラウンドアップ由来の癌を多発させて、因果関係をわからなくさせちゃえ作戦』だと思ってます。『食べて応援』もおなじ作戦ね。

ホント、どーしよーもない国だわ。(ちなみに、元農水省の方と話したら国はラウンドアップの危険性を十全に理解しているらしいです…。)

ラウンドアップが撒かれた側の枯れ草は回収せずにそのまま放置しておきました。