大農家、小農家

 前日の夕方に4日ぶりにちょっと離れた所にある畑の見回りをしました。この畑は手間のかからない野菜(かぼちゃとかネギとか枝豆)を中心に作付しているのですが、ちょっと見ない間に枝豆が雑草に埋もれて何処にあるのだかわかりにくい状態になっていました。

自然農と言っても完全に放任する訳ではなく、所々 タイミングをみて野菜の手助けをしてあげます。ベストな状態は、野菜よりも雑草の方がちょっと弱い。そんな状態です。野菜が勝ちやすい状況を人為的に作ってあげるのです。かと言って、一方的ではダメ。雑草と野菜が競い合う事で野菜の成育も促進されますから。

そんな事で朝から畝間、株間の草刈り。何本か枝豆も一緒に刈り倒してしまいました。根っこごと雑草を引き抜いているわけではないなで、2、3週間もすればすぐに野菜に追いつきます。

 

 昨日【現代農業】の取材兼セールスの方が来られました。農業の事について、いろんな話をしました。そんななかで『大農家と小農家』の話がありました。

日本の農政は『大農家主義』の方向で進められています。でも、これは世界の潮流からみるとマイノリティで、世界的には『小農家主義』が主流になってきています。大農家主義を推進しているのは、アメリカやオランダ、アメリカの顔色を伺っている日本と韓国くらいのものです。

日本政府は『外国の安い農産物に負けないよう日本の農家も機械化、効率化、大規模化して対抗する❗』と声高々に言っています。でもさ、元々 整備しなくても広くて平らな土地のあるアメリカやカナダやオーストラリアと戦って、勝てるわけないじゃん。

わざわざ不利な条件で相手の土俵に上がる必要があるのか❔って、思いません?頭悪いのか?

いえいえ、そんなことは農政に携わる役人は百も承知です。わかっていながら、しがらみやパワーバランス、政治的配慮で負け戦を頑張って推進しています。

『持続可能な社会』の為にも『小農家主義』がベターだとは思うのですけど、本気で持続可能な社会を築きたいとは思っていない日本には、未来を見通す冷静で的確な判断はなかなか取れないのですかね。

『食べることは生きること』

生きることを軽んじる社会では未来はありませんよ。