進歩したのか?進化したのか?

 キャベツを被っていた不織布を剥がしました。ミニキャベツなので小ぶりですがしっかり結玉してます。以前のブログにも書きましたが、有機のキャベツ栽培は手間がかかります。成育期間がながいので防草もたいへんだし(今年はマルチを使いました。)、青虫被害がどーしてもあるので防虫ネット(春は不織布)が必要です。

手間がかかる割には、市場単価が安くて(安過ぎて❗)嫌になります。単発取りきり野菜ですし、一般販売の為には作る気にはなれません。りんもく舎では、宅配、配達セットのお客さんだけにボーナス商品みたいな気持ちでお届けをしています。でも、有機栽培のキャベツは臭みがなくて、芯までおいしいです。

 

 恐竜好きの息子からティラノサウルス.レックスのレックスってなに?と、聞かれました。…お父ちゃん、知りません。

そこでスマホを取り出して検索。一瞬にして、知りたい情報を得ることができました。すごい世の中になりました。便利だなぁ。と、思う反面、よく判らない恐怖感と喪失感も感じます。

手軽に、気軽に手にはいる情報や知識には、簡単に手にはいる分とおなじだけの軽さがあるように感じます。いつでも、どこでも、簡単に手にはいるならば、吟味し、咀嚼し、呑み込み、覚える必要がありません。情報や知識は、脳の表面を滑り抜けていくだけです。

進歩したのか?進化したのか?

少なくとも、道具(スマホ)は進歩しました。でも、進歩した道具のお陰で、僕らの持っている能力は日々退化していくと思います。

なんか、うまくは言えないのですけれど、じぶんの人生を歩き、進む上で、必要な助言や情報は、なんでもない場所に必要な時に、必要なタイミングで転がっていたりします。

でも、大抵生きていくための道しるべは、とても小さくて、些細なことで、一瞬しか目に入らないものです。それを見つけて、受け止めるには、こちらのアンテナもちゃんと張っておかないとダメなんじゃないかな?と、思います。何年もじぶんのなかで熟成させた上で気付く事だってたくさんあります。

溢れかえる情報と知識の洪水のなかで、じぶんに向けられた道しるべをキャッチできる高感度アンテナを起動させ続けるのは、結構たいへんそうだなぁって、おっさんは心配になってしまいます。

うーん。感覚を文章にするのは、難しいですね。

PS Tレックスとは正式な学名らしいです。ティラノザウルス属のレックス種って意味。ちなみに、レックスとは『王』って意味らしいです。勉強になりました。