有機野菜

 夕方野菜の収穫をしていて、ふと目を上げると入道雲が⛅『夏なんですねぇ』黒姫の短い夏を目一杯楽しみたいです。

 

 有機栽培(無農薬、無化学肥料)は『難しいでしょ』とか『大変ねぇ』とよく言われます。でも、一区切りに有機野菜と言っても千差万別です。なんで、これに農薬が要るのだ?って野菜から本格的に難しいものまで、いろいろです。

有機野菜の栽培難易度には、いくつかの要素があります。その野菜が元々持っている強さ、品種改良の程度、産地と原産地の気候の相違など

また、肥料の質と量も病気や虫害と密接に関係しています。こう言う風に書くと難しく感じてしまいますが、人間や家畜と一緒って、考えれば良いのです。

おなじ人間でも風邪をひきやすい人、ひきにくい人 居ますよね。

犬だって血統書付きチワワより雑種の方が強いですよね。北欧の人には日本の高温多湿は堪えます。肉や甘いものばかりをたくさん食べてメタボになれば病気になります。

ねっ、一緒でしょ。

 いろんな野菜のなかで鈴木が個人的に『有機栽培が割に合わない野菜』のトップ3を発表します。

一位 キャベツ 二位 とうもろこし 三位 パプリカ です。

三位のパプリカは単純に有機栽培が難しい(品種改良が甚だしい)。生育期間も長くて、数も採れない。その上 簡単に病気になっちゃう。って事でりんもく舎では、もはや作付すらしていません。

一位のキャベツと二位のとうもろこしの理由は防虫がたいへんなのです。このブログでも度々書いていますが『土と環境を良くするば病気や虫害は減る』のですがキャベツの青虫ととうもろこしのアワノメイガは完全に防ぐことが出来ません。

だからキャベツは防虫ネットで防ぎ、とうもろこしはアワノメイガが増える前に収穫を済ませてしまう方法を取ります。それでも製品率は五割くらい。

そんなにも手間隙がかかる割に一発取り切り野菜ですし市場単価が安すぎて、正直 話になりません。

それでもキャベツやとうもろこしを育てるのは単純においしいから、そして、百姓鈴木が効率よりもチャレンジを楽しみたいからです。

そんなめちゃたいへんとうもろこしがそろそろ収穫です。