原始人

 近頃 子供のための集まりに行くことが多いです。『川で魚取り』とか『お寺に泊まろう』などなど 子供にいろいろな経験をさせてあげたいと企画された催し。僕も及ばすながらスタッフとして手伝いを少しします。

そこで感じる事は『子供に経験をさせたいと思っている大人のスタッフの経験値不足です。』

『魚取り』では、川で魚を捕まえた事ないだろ。って、手つきのスタッフ。

『お寺に泊まろう』では、ご飯や肉を焼くための焚き火がおこせない。& 火を制御できないスタッフ。

そんな大人ばかりなんです。

子供に経験させる前に、じぶんで経験した方がいいよ。偉そうですけど、そんな気持ちになります。

僕は若い頃、ヒッピーをしていました。のべ日数ならば、たぶん数百日はキャンプをしています。その数だけ焚き火をおこしていました。

火をつけるときは、どんな風に焚き付けを組むのか、どんな木がどんな燃え方をして、どんな燠になるのか。身体に染み付いています。

ガスレンジしか使った事のない大人は、火の誕生から終焉までを想像できないのです。だから、生煮えのご飯を炊き、黒焦げの肉を焼きます。

そんな話を夜 友人のスタッフと話しました。でも、彼曰く『時代が違うから火をおこせる事は、そんなに必要な事じゃないんじゃない?』って、確かに、その側面もあると思います。

でもさ、人と動物の違いは『火を取り扱える』所から始まったんじゃないの?だから、火を扱えるって『お箸を使う』って事とおなじくらいの基礎的な事じゃないかなぁと、僕は思います。

でも、よくよく考えてみると僕の興味があることは『火を取り扱う(原始人)』、『魚や獣を捕まえて、調理する(狩猟民)』、『山菜や木の実を捕る(採集民)』、『畑と田んぼ(農耕民)』、『小屋を建てたり、直したり(百姓)』なんですよね。

で、現代的な『SNS』とか『スマホ』とかはまったく使いこなせていません。

まぁ、なんだ。僕のレベルが現代人にまで追い付いていないことが判明した今日この頃です。

それでも原始人の方が子供には受けるけどね。