やり過ぎ

 畑の面積を今年から増やした影響で野良仕事が追い付いていません。農業はタイミングの仕事なので適期を逃すと雪だるま式に仕事が煩雑になります。

草刈りや選定、追肥のタイミングを逃してしまうと野菜にも諸々の悪影響がでます。捕らぬ狸の皮算用で作付面積を増やして増収をはかったのに、結果的には小面積で痒いところに手が届いていた方が野菜が元気で収量が良かった。なんて事になります。

来期は、もう少し面積減らそう。

延び延びになっていたナスとピーマン類の選定(芽かき)をしました。ナス科の野菜は『生殖成長と栄養成長』を同時に行います。なんのことか?と言うと、生殖成長は実を育てる成長。栄養成長は株を育てる成長の事です。人間で言うなら第二次成長期に子作りもしてる。みたいなものか?(ちょっとちがうか)

身体の成長と種作りを同時に行うものだから野菜はバランスを崩しやすくなります。そこを制御するために、混みすぎた枝葉やバランスの悪い株立ちを剪定して整えます。

元々、うちのように肥料を殆ど与えない育て方では、野菜がギリギリで成長するので余り必要のない作業なのです。が、今年は新しく借りて2年目の畑と言うこともありちょっときつめに元肥を入れました。それで株が少し暴れています。

剪定は結構難しい作業でセンスと経験が必要です。株の盛衰状態や今後の予測を元にハサミで枝葉を落として行きます。ヘタな剪定をしてしまうと逆に株を弱らせてしまったりもします。

これでいいのかなぁ?とナスやピーマンと相談しながら進めて行きます。

見開きのピーマン 左が剪定後、右が剪定前です。