美人ですねぇ。

 今日も茄子のお話。

りんもく舎で5種類育てている茄子のなかで一番作付量が多いのが『真黒茄子』です。やや長めの茄子でスーパーなどでよく売られている『千両茄子』の先祖種になります。ナス類総数300株のうち200株は真黒茄子です。

茄子は栽培の難しい野菜のひとつです。しかし、なぜか僕は茄子栽培が得意で、友人の有機栽培農家から『茄子師匠』とか言われています(笑)。

茄子がおもしろいのは、結構人間臭い部分があるからです。若い、ちょっとチンピラみたいなところがあり調子の良いときは『イケイケ、ドンドン』なのに、ちょっと辛くなると『ショボショボ』となって、根性なく、すぐに枯れてしまいます。バカで素直で投げたしがちで分かりやすいと、誰かに似ているから好きなのかもしれません。

不耕起栽培7年目の畑の茄子はスラリとしてキレイな樹形で『美人やなぁ』と惚れ惚れしながら魅入ってしまいます。蝶よ花よと甘々に育てられた慣行栽培品にはない『凛として自立した』印象を受けます。