19号

 台風19号の残した爪痕処理で忙しく&なかなか活力が湧いてこなくて、ブログ更新久々です。

金曜日の夕方から雨風が強くなり夜の八時に停電。翌朝台風は過ぎ去ったものの停電は継続中。とりあえず畑と田んぼの見廻りに出ました。

畑では背の高い夏野菜(ナスとかオクラ)が風に煽られて倒れまくりでしたが幸いトマトハウスは無事でした。まぁ、切ない最後になってしまったけれど、どのみち初霜の降りるあと2、3週で夏野菜は終わりだったので仕方ないなぁと言った気分。

田んぼに行くとはざかけ中の稲木が半分くらい倒れています。田んぼには15㎝くらいの水が溜まり、そのなかに稲穂が完全に水没。…しばし、唖然。

水の中から稲穂を拾い上げると籾は水を吸ってパンパンに膨らみ半透明に透けています。

あかんかなぁ?やっぱあかんか。

長時間水を吸った籾は発芽モードになってしまい食用には出来なくなります。もうダメかなぁと半分諦めながらも稲木を建て直し、水没した稲穂を干し直していきます。奥さんと義父も手伝ってくれましたがモチ米とうるち米の二割くらいは放棄して、半日かかりました。

長靴に水が溜まり、全身ずぶ濡れで寒さに震える。無駄かもしれない作業を延々と繰り返す。半年かけて育てた稲があと少しの所で無に帰る。正直、力が入りません。何度も投げ出しそうになりました。(奥さんと義父がいなければ投げ出していました。)

停電は復旧せず妻の実家へ避難。テレビを観ると各地の被災状況に唖然。我が家から15㎞ほど離れた豊野町では、千曲川の堤防が決壊してとんでもない事になっています。

そして、いろんな人から『大丈夫?』と連絡がありました。有り難いです。

ダメになった稲を思い凹みました。後悔とタラレバで頭の中はぐるぐるしました。でも、また一から頑張ります。

『やることは判ってる。立ち上がる。立ち上がる。いつまでも、どこまでも、立ち上がる。立ち上がる。』

大好きなバンドの歌詞が頭のなかで鳴っています。

倒れても、転けても、打ちのめされても、立ち上がる。立ち上がる。