菌床堆肥

 記録的に雪の少なかった今冬、こんな年は春の訪れが遅いとよく言われています。3月下旬以降チラホラと雪の舞う日が続いています。畑は春の準備に大忙しです。

りんもく舎では化学合成肥料は使わずに有機資材のみを使用しています。基本は米糠主体のボカシ肥(有機物を発酵させた肥料)と菌床堆肥を使います。

耕舎では自然栽培(無農薬、無肥料、不耕起)を志向しています。マメ類や根菜、結球しない葉物野菜は無施肥で育てています。が、野菜によってはどうしても肥料が必要になります。(栽培、収穫期間の長い果菜類など)

有機素材として、価格が安く効果の高い家畜糞尿を使う方法もありますけれど、糞尿に含まれる薬剤や化学物質を嫌いそれらは一切使用していません。代わりに使用済みキノコ培地を酵素発酵させた菌床堆肥を施します。

菌床の主原料はおが屑(木材のかす)とコーングリッドなので肥料成分(窒素)は余りありません。木質主体なので分解速度も遅く(CN比16)家畜糞尿に比べて肥効も穏やかになります。野菜の肥料と言うより土に住む微生物へのご飯と言った感覚で与えております。

軽トラに満載した菌床堆肥を一輪車に乗せ替えて、畑を行ったり来たりしながら畝に下ろしています。なかなか地道な作業になります。