妥協の産物2

 生理的に気持ちが悪い。思想に合致してない。 & 設置と撤去が面倒臭い。 そんな理由でりんもく舎では、これまでマルチの使用を極力抑えてきました。

専業農家になって5年目の今年 今後の事やいろいろ考えて、テストの意味合いも兼ねてマルチ使用を増やしてみる事にしました。余り環境の良くない畑で全面的にマルチを使う。『マルチ特区』を作ってみました。

植え付けるのは、じゃがいも(防草、収穫と後作の簡便化)、里芋(地温上昇)、南瓜と西瓜(防草と地温)、落花生(地温)です。

トラクターで耕起して地肌が剥き出しになった土地に畝を立てマルチング。慣れないマルチ張りに右往左往しながらフッと頭を上げると『美しくない。』

『土が呼吸してないなぁ。』

これまでもマルチをまったく使って来なかった訳ではない。けれど、こう畑全面マルチだと『やっぱり気分は良くない。』です。作業をしている僕まで気持ち悪くなってきました。…息が詰まる。

今年の結果を見て、来期以降のマルチ使用を検討しようと思っていたけれど、既に『やっぱり多用は止めよう。』って結論になりました。

見開きの畑と下の畑、皆さんならどっちで暮らしたいですか?

(不耕起栽培8年目突入のりんもく舎の標準畑)