ミツバチの羽音

 淡路に住む自然農の師匠兼友人から暗い声で電話がありました。『ハチが居ないねん。』と

野菜に限らず植物の受粉に、虫は大きな役割を担っています。受粉の方法には、風に花粉を運ばせる風媒受粉や豆や稲のように開花前に自分の花粉で受粉するものもあります。でも、多くの植物が虫に花粉を運んで貰う虫媒受粉をしています。

ハチが居ない。これはかなり由々しき問題です。かつてアインシュタインが『ミツバチが居なくなれば、世界は三年で終わる』と言ったとか、言わなかったとか

僕ら農家の意識では、それが誇張された話ではないと感じます。

ハチが居なくなった原因は判ってはいなくて、昨今話題になっているネオニコチノイド系の農薬か?と僕が聞いたところ、どうもダニなどが媒介するウィルスではないか?と目測しているようです。

なんにせよ。ハチが居なければ農家は成り立ちません。(それどころの話ではないのですが、即物的には)

虫媒果で尚且つ自家不和合性(自分の花粉では受粉しない、しずらい)のウリ科野菜のであるきゅうり、ズッキーニ、かぼちゃは壊滅らしいです。

淡路島の事とは言え、おなじ農家としてゾッとする話でした。