ボロボロになっても

 夏が来ました。暑い。

この時期は昼寝しないと持ちません。昼に帰って、シャワーを浴びて、御飯食べて、1、2時間寝ます。寝起きは、かなり悪いです。

何度も書きましたが、春からの悪天候の影響で野菜の成育がよろしくないです。それでも直売所などで見聞きする限り、他の農家さんよりはマシな状態のようです。本当に野菜が採れていないようで人によっては壊滅状態らしいです。

『悪天候に強い❗』は有機栽培のひとつの特徴かも知れません。理論的な理由としては、化成肥料&農薬のちからで育てていない為、生育初期にしっかりと深く根を張っている。だから野菜自体の持っている底力が慣行栽培品よりも強い。

それから、もひとつは僕の妄想理論ですけれど

『野菜自身が意思を持ち、環境状況と成長状態を考えて、適切なスピードで育っている。』のではないかなぁ、と思っています。慣行栽培の場合は、化成肥料の力で野菜自身の意思を無視して、無理やり育てられている。その差なのではないかな?と

まぁ、オカルト理論なんですけどね。(笑)

でも、あながち嘘っぱちでもないと僕は思っています。

なんかね。本当にうちの畑の野菜たちには、他の畑の野菜よりしっかりとした意志があるように日々感じているのです。父ちゃんがしっかりしていないから、自分で頑張らなきゃって思っているのですよ。たぶん。

まぁ、人には笑われると思いますけれど…

 

 一発目のきゅうりがだいぶ弱ってきました。時期的にはおかしくないです。葉っぱは加齢や病気でやられてボロボロになってる。それでも、なんとかかんとか実をつける。尻太り果や曲がり果が多くなって、それでも、気合いで花を咲かせ、実をつける。

僕らが食べている果菜類は『果実(種)』なのです。つまりは彼らの子孫、『子供』なのです。

なんとか、次の世代に繋げようと身体がボロボロになりながらも実をつける。文字通り、未来のために種をつけるのです。

本当に頭が下がります。

まぁ、採って喰っちゃうのですけどね。

でも、それが野菜の幸せの形のひとつなのかも知れません。