ネットメロン

 有機栽培の創成期 『有機栽培で野菜など作れる訳がない。』と言われていました。事実、当時の有機野菜は虫食いや病果は当たり前だったと言われています。

先人の苦心惨憺の末、たくさんの知見が積み重なって、現在では(農家によりけりですが)かなり良い有機野菜が育てられるようになっています。

りんもく舎でも慣行栽培品と同程度かやや小さいくらい、作物によってはウチの方が胸を張れるなど、殆どの野菜を育てる事が出来ています。

でも、苦手作物がない訳ではありません。

りんもく舎だと玉ねぎとかパプリカとかネットメロンは、全然ダメです。

玉ねぎは有機栽培向きの作物と言われていて、淡路の知り合いは立派なモノを育てています。でも、スズキには超難関❗殆どの苗が冬を越す事が出来なくて、なんとか越冬してもペコロス(丸ごと食べるミニ玉ねぎ)サイズのモノしか収穫出来ません。

パプリカは、本当にまったくダメです。元々 南方系の野菜で土地柄に合っていない上、品種改良が非常に激しくなされた作物なので、病気に異常に弱いです。順調そうに見えても第一果を収穫して第二果を採る頃には、立派なパプリカの一部がブヨブヨに軟らかくなってしまいます。そんな事の繰り返しで、いまは作る事すら諦めました。(大丈夫、パプリカなくても、ひとは生きていけるから…)

ネットメロンは、ちいさくてもなんとか実を収穫する事は出来てました。でもね。甘くないのですよ。全然。

で、今年はトマトを育てているハウスのなかでシャレで作ってみる事にしました。今のところ順調です。大きくて、美味しそうです。(過去最高の出来❗)

で、ここで問題が発生しました。

『ネットメロンの採り時』って、いつ?

これ迄、マトモにできたことがないので知りません。

そこで近所に居る友人有機農家に聞きました。

『メロンの採り時っていつ?』

『プロは開花日を記入しておいて、適時に採ってますね。』

『… そんな面倒で几帳面な事が俺に出来ると思う?もっと楽で簡便な方法はないの?』

『… いや、開花日逆算じゃないっすか?』

『… 使えない奴だな。』

と、相談に乗っているのに悪態を吐かれて友人は散々です。

しかし、いつ食べたら良いのだ?