43歳変態

 自然農 有機草生栽培など マニアックな農業をしているので、りんもく舎の畑には結構お客さんが来られます。特に今年は多かったです。

おもしろいのが農業畑以外の人の来訪が多いこと。感覚を大事にする農法なので、感覚を大切にする人たちが集まってきます。ありがたい。

今日 初めて出会った人は26歳の男前カメラマン。知り合いの紹介で出会いました。

26歳って、若いなぁ。

でも、若さに羨ましさは感じません。(嘘。正直言うと、感じたくありません。)

時の流れが誰にとっても平等なように、年齢は誰にとっても平等です。43歳の僕にも26歳の時はありました。26歳の彼もいつかは43歳になります。

若さに羨むのは、自分の26歳を否定する事だと僕は思っています。26歳を通り抜けて今の43歳の僕が居ます。

僕の好きなバンドの歌詞にこんなフレーズがあります。『悔いのない生き方は、後悔の繰り返し』

今26歳に戻れたら『あんな事が出来るのに』『そんな事がやれるのに』そう思わない事もないです。でも、26歳の僕には、あんな事もそんな事も 出来ませんでした。出来なかった日々を乗り越えて、今があります。

 

畑の土をいじりながら『この菌糸、すげーよね。きれいだよね。』って瞳孔が開いている僕に、26歳の彼が言いました。

『変態ですね。』って

変態になれるくらい大好きなものが見つけられた43歳。それはそんなに悪くないな。って、僕は思っています。