乾豆の収穫

 まだ水分量が高くてお米の脱穀が出来ないので、乾燥豆の収穫をすることにしました。

りんもく舎では、少納言小豆と大納言小豆。黒豆と青大豆を休耕中の田んぼで育てています。全部で一反二、三畝くらいになります。

お米は無肥料で栽培しています。無肥料栽培は、雑草の発芽が抑えられるなど利点もありますが、ずっと肥料無しでお米を育てているとやはり収穫量が減ってきます。そこで三枚ある田んぼで二年お米を作付けしたら一年は豆を育てる休耕転作を実施しています。

豆を育てる利点は、マメ科植物には根っこに菌根菌と言う空気中の窒素を固定してくれる菌を共生する力があり、豆を育てる=土中に窒素を供給する事になります。

加えて、水を張った水田では嫌気性菌(酸素を嫌う菌)が優位になる所を、三年おきに畑作を組み込むことで好気性菌を働かせてバランスを取る事にもなります。

また、湿気地を好む水田雑草が畑作をすることで乾土雑草に負けて弱くなる利点もあります。

ただね。乾燥豆は収穫から製品にするまでの手間がすごいのですよ。

刈る→運ぶ→乾燥させる→脱粒する→粗よりする→本よりする。それでやっと製品になります。

頭を使って仕事を進めながら、やってる事はめちゃくちゃ不効率作業です。まぁ、農家の生き方はそんなもんなんですよ。