粉雪、初雪。進歩したのか?進化したのか?

 今朝、粉雪が舞いました。初雪です。11月の10日。ちょっと早いなぁ。まぁ、でも、寝雪になるには、まだ一月はあるでしょう。

昨日は寒さに震えながら畑の片付けを進めました。霜で枯れたナスの支柱を外し、ハンマーナイフモア(草をバラバラにする機械)で茎枝を砕きます。ついでに防風用のソルゴーも砕きました。

畑の景色は一変です。

 先日、有機で稲作をしている4軒の家族で集まって『収穫祭』をしました。大人が8人、子供が7人と大集合です。

4軒のお米を持ち寄り、焚き火&羽根釜で13合分を炊きました。持ち寄った大量のおかずと共に、すべてしっかりとお腹に収まりました。おいしかった。

食後は、子供達は映画を観て、お母さん達は女子会。男共は外で火にあたりながら熱燗を呑みました。

いろんなことを話しました。

そのなかで『人の進化』についての話もしました。友人は『これだけ進化した人ならば、もっとより良い生き方が出来るハズだ。』と言います。

僕の認識とはだいぶ違いました。そもそも『人は進化したのか?進歩したのか?全生物の長が霊長類なのか?』僕には、疑問符だらけです。

『同族から奪い合う。』『同族で殺し合う。』『自らの手で自らの未来を壊し続ける。』これが進化と言うのでしょうか?

僕には、人が進化の最終形態だとは思えません。万物の長だとも思えません。むしろ、すべての生物の赤子が人なのではないか?と思っています。

赤ちゃんだから、皆はわがままを赦してくれている。他の生命の包容で、なんとか人は生きている。と考えています。

近頃は、その包容も限界に達してきて『そろそろ大人になってよ!』って、言われていますけどね。

世界に対する認識は、人それぞれです。誰かが間違いで、誰かが正しい訳でもないでしょう。僕は農家だから自分の力を過信していません。どんなにがんばっても、僕の指先にお米は実りません。それが現実です。

自然と言うゆりかごの上で、太陽や土や水やお米に養われている。それが農家です。