納豆

 畑から出たモノは極力畑に戻したい。常々、そう考えています。正直、おなじ肥料分を施肥するならば外部から買った方が余程楽なんです。けれど、これはもう気分の問題なのです。その土地から出たモノをその土地に戻す。ただ、それだけで僕の気分が良いんです。効率だけを考えるなら農家なんてやってないですから!コンビニでレジ打ってる方が余程楽で儲かります(笑)。

毎年、休耕中の田んぼで乾豆を育てています。青大豆と黒豆と小豆。昨年は、総量で200㎏くらいになりました。それを冬の間に選別して出荷しています。選別する時に出たクズ豆が20㎏くらい。いつもはそのまま畑の畝に撒いたり、籾殻燻炭を作るときに一緒に炭にして畑に戻したりしていました。

今年は、そのクズ豆で納豆を造ってみる事にしました。まずはボカシ(有機物を発酵させた肥料=菌の塊)を仕込み、ボカシの上に稲藁を敷いてから煮て軟らかくした豆を置いて、更に稲藁を被せて最後に毛布をかけます。

ボカシの発酵熱を熱源にして稲藁に棲む枯草菌(バチルス)を活性化させて大豆に食いつかせて納豆化。僕の目論見が正しければ4、5日後にはネバネバしてくる予定です。ちょっと楽しみ。

出来上がった納豆は、ボカシと一緒に畑に鋤き込む予定です。(枯草菌は土壌微生物を活性化させる力があります。)

さーて、どうなるかなぁ