効率

 路地葉物の播種が始まり、育苗していたキャベツ類やレタス類、エンドウ豆、空豆の定植を済ませました。平行して夏野菜の準備も進めています。

作物ごとのタイムスケジュールと天候をにらみつつ頭のなかで予定を組み直しながらの毎日です。例年のことなのですが、この時期は頭が活性化していて睡眠が浅くなります。だいたい4時頃に勝手に目が覚めてしまいます。

りんもく舎は、もともとが自給自足をスタートにしているので農業資材を極力使わないでやってきました。専業農家になって6年目。野菜にとって良いこと。後々の作業効率を上げるため。促成のため。などなど 資材の使用頻度が増えています。例えば、パオパオと言う不織布で作った防寒用品を使ったりとか。

なんかね。方向を間違えてるのではないか?と、近頃思うようになってきました。

高原の信濃町は、この時期はまだまだ霜が下り、風が吹くと寒いです。パオパオで定植苗を覆ってあげると生育も順調になり早く育ちます。でも、『その手間は本当に必要なのかな?』と思ってしまいます。

自然の流れのなかで、なるべく手をかけなくて育った方が良いのじゃないか?とか、考えてしまいます。

効率化や合理化だけを求めるのならば、有機農業や草生栽培などやっていないです。少量多品目なんて無駄の極みです。農業自体が不効率、不合理の仕事なのだから普通の専業農家は、少しでも生産効率を上げるために大規模化、機械化、小品目大面積に舵を切っています。

そのやり方を否定する訳じゃないけれど、ぼくのスタイルではないな。と思っています。なのに今のじぶんは宙ぶらりんな位置に居るように感じています。どこからどこまでを人為でやるのか、どこからどこまでを自然に任せるのか、落としどころの折衷案を模索する日々です。