畑の調子がいまひとつ。なんだかモヤモヤとした気持ちで過ごしていました。なにかがおかしい。のだけれど、なにがおかしいのか、飲み込めない。
野菜は、収穫できてはいる。でも、なんか違う。野菜が溌剌としていない。畑の空気感が、良くない。
なんかね。野菜を作ってる。のですよ。育っていないのです。
自給自足の為に畑を耕していた頃は、毎日野菜達を観察していた。毎日、毎日会話をしていた。ちゃんとお互いに繋がっていたように感じます。
専業農家になって、効率化を図り、面積を増やした。手が回らなくなって、野菜達の変化を表面で受け流していた。いまは、もう、声が聞こえない。いまの僕の畑は、小手先です。小手先の技術で、なんとか作っているだけ。野菜達がじぶんの足で立っていない。
そんな畑を目指していた訳じゃない。もっと野菜もぼくも草木も虫も気持ちよく過ごせる場所を育てたかったのだ。
もう一度、地に足をつけてちいさな声を聴きたいと思います。