稲刈り

 稲刈りの季節になりました。昨日からスタートして、二日間で一枚(二反強)の稲刈りを済ませました。収穫は楽しくもあるけれど、疲れもします。まぁ、子育てとおなじ感じです。

りんもく舎では、コンバイン収穫→機械乾燥という大規模なやり方ではなくて、バインダーで刈り取った稲をはざかけ棒に掛けて、天日で乾燥させる昔ながらの方法を取っています。

天日乾燥は機械乾燥に比べて、非常に手間暇がかかります。しかし、コンバインを買い乾燥施設を作るには多大な資金を要します。投資をすれば、それに見合うだけの作付をしなくてはいけません。

除草剤を使用しない自然栽培で広範囲での作付は無理があります。資本主義的な農業をやりたい訳ではないので、身体はきついですが、ぼくはいまのやり方で構わないと思っています。

天日でゆっくりと乾燥させれば、お米はやさしい味と香りになります。無肥料栽培なので慣行栽培(農薬や化成肥料を使う普通の栽培)に比べて、除草の手間が増え、収穫量も少なくなります。

でも、ぼくはそれでいいと思っています。たくさんほしい訳じゃない。少しずつ、太陽と水と土が与えてくれる分だけで構わないのです。少しずつ、だけれど、ずっとずっと頂けるやり方です。

100年先もちょっとずつ頂ける。それが、りんもく舎にとってはいちばん大切な事なのです。

さーて、残りあと二枚。どれくらいかかるかなあ。