ハタハタパターン2022

 農閑期になる12月下旬から二週間くらいの間、毎年海に通います。産卵の為に接岸するハタハタを捕食しようとして集まる大型のスズキの群を狙いに行っています。ただ冬の日本海は寒いし辛い。横殴りの雪や砕けた波を頭から被りながら修行のような過酷な釣りになります。それでもタイミングさえ合えば、普段は滅多に拝むことのできない大型鱸が釣れるとあって『今日こそは!』と思いながら通い続けています。

まぁ。奥さんからは『病人』扱いを受けていますけどね。

そんなハタハタパターンのスズキ釣り。ここ二年は空振り(ボウズ)続きです。2020-21シーズンはハタハタの接岸がなく全体的に不調だったから仕方がないのだけれど、一昨年の2019-20シーズンは周りではパカパカ釣れているのに、なぜか僕だけ丸坊主の釣行の日々でした。

そして、迎えた2021-22シーズン。昨シーズンに引き続き海水温が高くてハタハタが接岸しない。ハタハタが居なければやはりスズキも居ない。と、21年の年末に三回通ったけれど安定のノーフィッシュでした。

もう、スズキの釣り方を忘れました。

昨晩、今年の初釣りにでかけました。『今日あかんかったらもう諦めよう』そんな悲壮な気持ちです。『最後だからやるだけやってみよう』といつも行くポイントよりも遠く糸魚川の手前まで遠征しました。道中の有名処ポイントには釣り人の影も車も殆どありません。『やはり今年もハタハタパターン不発なんかな』と思いつつ目星をつけていたポイントへ。

先客が三人、その間に入れさせてもらいました。ルアーを投げ引き戻し、また投げるを繰り返しながら夕暮れの時合へ。コツンとした軽い当たり、反射的に竿を立てるとスズキらしいグイグイとした引きが手元に伝わります。久しぶりすぎてアタフタしましたが無事に取り込みました。70㎝強。

三年ぶりのスズキで安心して固さが取れたのか夕暮れの一時間あまりで同サイズを三本追加しました。『ありがたや~』と思いつつ、時々あるモソっとしたショートバイトに引きずられて一時間、そろそろ帰ろうかなぁと思っていたら最後に85㎝のランカーをcatchしました。

あー、楽しかったよ。これでながいトンネルを抜けられたでしょうか。