烏骨鶏

 先日 鶏を飼っている知り合いのところに遊びに行ってきました。2年前に有精卵から孵した烏骨鶏が9羽。♂5羽♀️4羽の割合です。鶏の世界は個体同士の順位付けが厳しい世界です。狭い鶏小屋に順位意識の高い♂が五羽もいて、日々闘いに明け暮れているそうです。その上、♀️との数のバランスが悪く、弱い♀️は年中発情している♂に乗っかられ過ぎて、先日とうとう衰弱死してしまったらしいのです。

鳴き声と闘争と雌への虐待に困った飼い主さん。しかし、こころ優しい彼は鶏を殺すことができない。悩んだ揚げ句、肉食獣の餌用に引き取ってくれる近所の動物園に持っていこうと考えていました。

『それだったらぼくが絞めますわ。』とそんな運びになり一昨日2才烏骨鶏♂5羽を締めました。過去に何回も鶏を締めたことがあるし京都に住んでいた頃は罠猟師をしていたのでもっとおおきな猪や鹿も捌いており楽勝、と思っていましたが当日の朝はちょっとドキドキして、はやめに目が覚めました。(正常な反応ですね。)

生きるコトと死ぬコト、食べるコトと食べられるコト、正反対に見えて実はおなじコト、ぼくはそんな風に思っています。借り物のじぶんの生を時々確認するためにも殺すことをこれからも時々できたらいいなぁ、と思っています。

烏骨鶏の皮が黒いのは知っていましたが、骨まで黒いことを知り感激しました。鶏白湯と焼き鳥にしておいしくいただきました。合掌