狭い世界

 時々、中学生や高校生がいじめを苦にして自死を選んだりする。そんなニュースを観ながら『もっと世界は広いのになぁ』って思ってしまう。

学校という閉じこめられた狭い世界しか知らないと『そこに居場所がないとどうにもならない』と思い込んでしまうのだろう。若さ故の視野の狭さか

逃げればいいのに、外にはもっと別の世界があるのに、って思う。

先日友人と飲みながらそんな話をしていた。東京でサラリーマンをしていた友人は『いまは大人でも狭い世界のなかから出たことがなくて、外の世界の存在すら知らない人がたくさん居ますよ。鬱になったり、自死を選んだり、死ぬくらいなら逃げればいいのに、でもそんなコトを考える時間すらないのも現実なんですよね』と友人。

そう言われてみれば大人でも過酷な仕事の末、戻れなくなった人はたくさんいるなぁ、と

いまそこにある世界以外にもたくさんの世界があるって、いざとなったら逃げ出せばいいんだって思えたら楽になれると思うんだけどなぁ。レールを外れる苦しさは誰にだってある。

10年ヒッピーをやってたぼくですら『じぶんはマトモな人生を送っていない。しあわせになどなれない』って呪縛から逃げ出せたのは30才に近くなってからだ。教育と言う名の刷り込みと奴隷思考製造の賜物なんだろう。

世界は広いしどこにだって誰にだって、きっと居場所はあるはずなんだ。