鳥の巣

 りんもく舍では草マルチを多用しています。草マルチと言うのは、刈ったあとの草を畝の数日間 天日干しした草を畝の上に敷き詰めてマルチングする農法になります。自然農ではよくするやり方です。

りんもく舍が耕作している農地は小さくて細切れなので通路や畔がたくさんあります。そこに生えた雑草を刈って干してから軽トラに積みこんで使用しています。また、通路にも敷き草用に麦を蒔いているので、そちらも使います。

草マルチの効用としては、土を剥き出しにしないため太陽光が直接当たらない、防熱、防寒、保湿などのメリットがあります。また、敷き草は分解して土壌菌の栄養にもなります。自然や野菜は急激な環境の変化を好まず、安定した環境でこそ繁茂、繁栄することができます。土の上に一枚草の服を着させてあげることで、環境は安定します。

ただ夏前のこの時期は畝全面を草マルチで覆ってしまうと地温の上昇も抑えてしまいます。なので定植した野菜の株周りは10数㎝草を避けて、直接太陽光が当たるようにします。まるで鳥の巣の様でとてもかわいいです。守られてるなぁって感じです。