米の花

 先一昨日から始めた糀造り最終日。出糀です。

前日 夕方最後の切り返しの時、今一つしっくりこない感じだったので少し心配しながら加工所に向かいました。

加工所の扉を開けると糀の温度を下げるためのブロワーが回る音が響きわたってる。

糀の品温を示す温度計が52℃を指してる!

うーん。少し麹菌の反応が激しすぎるみたいです。麹室の蓋を開けるとムワッとした糀の香り。お米の表面に糀の花がドサっと咲いてる。

が、糀に手を突っ込むと温度がかなり高く、いつもより湿り気が強い。

おそらく、前日に最後の切り返しをした時糀に被せている布を取り除かなければいけなかったのに外気温の低さを考えて布を被せたままにしてしまった事が原因みたい。

布がある事で水分がとばず糀の発酵にブレーキがかからなかったみたいです。

でも、まぁ糀はしっかり起きているから大丈夫でしょう。多分…

生き物を扱うのは本当に難しいですね。次回からの教訓にしなければ…

糀の注文をしてくれているお客さんに配送の手続きをして、残った分は冷凍庫と冷蔵庫で保存です。甘酒も仕込みました。美味しくできるかなぁ?

明日の朝が楽しみです。

ウンチクをひとつ。

コウジは漢字で書くと糀と麹の二種類があります。元々、中国から伝わった麹と言う漢字だったのですが、麦を原料にした中国と違って米を原料にした日本で糀と言う漢字が作られました。

お米に花が咲くと書いて「糀」

とてもきれいで美しくコウジの姿を表す漢字だなぁと思います。

土着菌を使ったボカシ肥料作りでもそうですが、キレイに起きた菌は本当に美しいです。触っているだけでパワーを貰える気がします。

糀にしろ土着菌にしろ、菌の心がわかる男になりたいです。