有機農家になった訳

 例年日照時間の短くなる冬場は有り余るエネルギーの発散がうまくいかず、滞留して少し鬱っぽくなります。でも今年はどうも大丈夫みたい。多分息子のお陰かな?溢れ出る幼児パワーに負けないように、こちらも全力でぶつかるのがいいみたいです。(物理的にも全力を出さないと肋骨を折られそうですし・・・)

 

今日はちょっと有機農家をしている理由を書いてみます。

農業に興味を持ったのは、その昔 旅をしていた時に出会った友人の影響です。その頃、その友人は京都で自然農をしていて、おなじアパートに住んでいた僕はその畑がすごく好きだったんですね。

なんかもう野菜も雑草もモリモリワサワサで生命力があふれでていて、畑なのに物理的にも感覚的にも深い森かジャングルにいるような本当にすごい場所だったんです。どこで聞いたのだか知りませんが、絵を描きに来る人とか瞑想しに来る人とかもいました。暇があれば、その畑でボーってするのが、その頃の日課でした。

ちなみに、その友人はいま淡路で自然農と猪猟師をしています。(平野農園さん)

 

 そんなこともあり、奥さんの実家があるココ長野県信濃町に越してきて、まず始めたのは家の前の空き地の開墾。いちばん最初は自給自足を目指していたんです。

生命力の塊みたいな友人の畑を見ていたから無農薬での栽培にはまったく抵抗がなくて、近所の人に「そんなやりかた無理」とか笑われながらも、結構普通にできていました。

と、言うか自然な状態の草原を開墾した場所だったから、作物によってはいま以上に出来ていたんですよ(-_-;)。

で、楽しくなってイッキに農業にハマってしまいました。

 翌年からは田んぼを始め、鶏を飼い、畑も徐々に増やし、給料取り最終年には仕事以外はほぼ農業をしている状態に…

仕事は農家組合の販売面全般を担当していたのですが、正直楽しくなかったです。ちいさな組合だったからやりたいコトをやらせてもらえる土壌はよかったんですけど…間違った事、おかしな事、変な組織のルールに従えなかったんですね。

で、息子が生まれた時に「イヤな事我慢して生きてる父ちゃんなんて息子に見せたくない!」って思い、農家として独立する事にしました。

息子の誕生の翌日には生活も考えずに、辞意を伝えていました。(うーん。アグレッシブ)僕が働いていた時に鍼灸学校に通っていた奥さんが「今度は雄ちゃんのやりたいことやりな!」と背中を押してくれたのも大きかったですけど

アレ?書こうと思った事に全然たどり着かないな。

うん、この話は次回に続くだね。