かわいそうな野菜?

 朝降っていた雨も上がり野良仕事開始。曇り空で風が冷たい。育苗していたきゅうりやとうもろこしを植付け、夏葉物の種を播く。これからドンドン苗が育ってくるので、その植え付けの準備に追われる。

蔓野菜用の支柱と網を張り、畝の上には刈草を敷き米糠を振る。

夕方保育園帰りの息子が来てなにやら必死に動き回ってる。本人は仕事しているようだ。

時々畝の上の野菜を踏んづけては親父に怒られる。そーよね。まだ雑草と野菜の区別つかないよね。ウチの畑は、普通の大人でも「どれが野菜ですか?」って聞いてくるくらいだし…

そーなんです。りんもく舎の畑は、野菜と雑草が渾然一体となって生育しているので知識のない人には全然訳がわからない場所なのです。

以前近所のおじさんに「(雑草だらけで)かわいそうな野菜だな」と言われた事があります(泣)。雑草を抜く手間を惜しんでいると思われたんですね。まぁ、仕方ないか。

雑草を生やすにはいろいろと訳があります。が、細かい理由は追々書くとして簡単な説明をすると。複雑な生態系を畑の上で展開したいからなんです。そのためには野菜単独ではダメ。いろんな雑草が生い茂ること。いろんな菌やバクテリアが生きていること。あらゆる生命が循環していること。

複雑になればなるほど環境は安定していきます。環境が安定すれば、ちょっとやそっとでは世界は壊れません。

ニンゲンの社会と一緒です。