なにを食べてる?

 台風一過で朝から久々に青空がのぞいています。寝床に入る(8時過ぎ)まで雨風共になく『本当に台風来るのか?』と思っていましたが、朝起きると既に過ぎ去った後でした。

やりかけになっている稲刈りの続きをしたかったのですが水田には水がしっかりと溜まっていて今日は無理そう。明日はどうかな?取り敢えず細々とした作業の一日でした。

 

三才になる上の息子は近頃『恐竜』が大好き!あれ、なんで子供は恐竜好きなんですかね?周りの同年代の男の子も皆恐竜大好き。僕もチビスケの頃は好きだったんですかね?記憶にありませんが…

で、近頃僕にしてくる質問は『この子は、なに食べるの?』です。つまり、肉食か草食かがとても気になるらしいです。肉食と聞くと少し怖い顔をして『人食べる?』と聞いてきます。

『狐は肉食だよ。』『ひと食べる?』『ペンギンも肉食だよ。』『ひと食べる?』こんな感じ。

で、なんで『草じゃなくて肉を食べるの?』と

僕ら夫婦は子供の質問には極力キチンと応えたいと考えています。でも、子供が理解できる語彙のなかで説明するのはとても難しい。(どこの親もおなじ経験をされていると思います。)

『草を食べるよりも肉を食べる方が手っ取り早くたくさんの栄養を得られるからだよ。』

息子。『?』な顔。

『ライオンは強いの?』

『そーだね。ライオンとシマウマが喧嘩したらライオンの方が強いよ。でもね。お父ちゃん昔ライオンの居る国に行ったんだ。そこではライオンの1000倍くらいのシマウマが居たんだよ。』『シマウマを食べちゃうライオンはシマウマよりも強いけれど、ライオンの1000倍もいるシマウマの方がライオンよりも繁栄してるよね。』『そう考えたらシマウマの方がライオンよりも強いのかもね。』

 

畑や田んぼには野菜やお米の生育を邪魔する害虫がたくさんいます。じゃあ、その害虫をすべて駆除したとしたら。その分のナニカが歪んでしまうと僕は思っています。きっと本当の自然は食ったり食われたり、邪魔したり助け合ったり、複雑に密接に、絡み合って成り立っています。強いとか弱いとかはある一側面であって、本当はそんなものはないのではないかなぁと百姓鈴木は考えています。

息子が大きくなった時、自分の目でライオンとシマウマを観に行って自分の頭と感覚で理解できるようになってくれたらなぁ。と親バカは考えております。