もち米脱穀

 午後から天気が崩れる予報だったので朝露がなくなってからもち米の脱穀をしました。本当はもう少し天日に干して乾かしたかったのですが今後の天気な読みにくく、とりあえずもち米だけは早めに安全策をとりました。

たいへんで人手が要る稲刈りに比べて、脱穀は一人作業でもそんなに苦にはなりません。午前中一杯かけて8畆分の脱穀を済ませました。

反収は大体6.5〜7俵くらい。

ここら辺の慣行栽培の反収が7〜8俵くらいなので肥料をまったく使っていない自然栽培にしてはまずまずの収穫量でした。

収穫量と農薬の使用には相互関係があって、安易に収穫量を増やそうとすれば農薬が必要になってきます。(ここら辺の理屈は農家さんでも理解されていない方が多いです。農薬を使う事が前提の農業をしているので考えなくてもいいのですね。たぶん。)

簡単に言えば 農産物は、地力と太陽光の合作品です。

だから、その土地から得られる根本の生産量は大体決まっています。

でも、人は欲深な生き物なので『もっとたくさん!』と肥料を与えては、野菜やお米の増収をはかります。野菜やお米に無理をさせて増産すれば、根っこと身体のバランスは崩れてしまいます。必然 病気や虫に弱くなります。それを抑える為に農薬が必要になってしまいます。

天から与えられた分以上を欲しがらない。そうするだけで農薬の使用はずいぶんと抑える事が出来るはずなのです。

 

 でもね。ぼくだって出来れば収穫量は増やしたいです。でも、そこで安直に肥料を使う事はしません。その代わりに土の力(地力)を高める事に注力します。土壌の微生物を増やし活性化させる。有機物還元力を伸ばす。二年稲作したら一年は大豆を育てて、乾土効果を狙ったり好気性細菌を増やしたりする。また、自家採取をして、ウチの田んぼや畑に合ったお米や野菜を作ったりもします。(途中)

そして、一番大事な事は『そんなに欲しがらない。』に限ります。ぼちぼち採れたらええねん。そいで、この先もぼちぼち採り続けられたらええねん。(自然栽培は循環する事が目的なのです。)

そんな気持ちで農家をやっています。

そうすると、やっぱり儲かりはしませんな。