一粒万倍

 ここら辺のお祭り(豊穣祭)では『一粒万倍』と言う文句がでてきます。これは『一粒のお米が一万倍にもなるように』と豊作を願った言葉になります。勿論、一粒のお米が一万倍になる事はありません。

実際は何倍くらいだろうか?とザッと計算してみました。

一反の田んぼに使う稲苗はだいたい育苗箱で18箱くらい。ひと箱約100gの種籾を使うので1.8㎏。それで収穫量が6~7俵。6俵として計算すると玄米で360㎏。籾は重量で玄米の1.2倍くらいになるので432㎏の籾になります。これを1.8㎏で割るとだいたい240倍です。

さすがに万倍にはなりませんが結構な増え方です。ちなみに一万倍になるなら一反の収穫量は籾で18t! 世界の食糧難は解決します。

 今日は来年から新規作付けする予定の乾豆の種取りをしました。

これまで自家採種をしてずっと育てていた大豆(青大豆)と黒豆(丹波黒)は、評判が良かったです。ただ晩生で収穫時期が遅いのです。霜がガンガン降りるようになってからの収穫。そこを改善する為に、収穫時期のやや早い大豆(秘伝)と黒豆(がんくい豆)に作付更新しようかな。と思いまして

春に買った小袋分の種豆。今日それぞれ1.5㎏~2㎏くらいの種豆が採れました。一粒万倍とはいきませんが一粒80倍くらいにはなったでしょうか?