農の寺子屋

 昨日 中条村へ有機農法の勉強会『農の寺子屋』の集まりに行ってきました。講師をされたのは『まごころふれあい農園の久保田さん』 信州有機農家の草分け的な存在で、数年前に農業普及センター絡みで講演を聞いたことがあり、是非 再会してみたい方でした。

数年ぶりにお会いした久保田さんは相変わらず若々しく、少年のような瞳が印象的でした。実体験を通した有機農業の話は、日頃 畑や田んぼで疑問に思っていたことへの『腑に落ちる』答えや今後のヒントになり、本当に面白かったです。

そして、ココでも近頃やたらと出会うキーワードにぶち当たりました。

『多様性』 そして 『自分の成長』 です。

 これまで農業を続けてきた経験と直観を通して、少しずつ気が付きつき始めていた多様性の大切さ。生命の総量と種類の豊かさが、健全な圃場の証であり、あらゆる生命が縦横無尽に絡み合い共生しあう事の重要性。ぼんやりとした空想や理想ではなくて、多様でなければいけないはっきりとした理由がわかり始めています。

なぜ、じぶんが百姓になったのか。その『なぜ』がすこしづつみえてきました。

もう一つのキーワード 『自分の成長』

畑や田んぼを始めて10年。書物を読み、話を聞き、畑や田んぼで観察し、作物の声に耳をすませ、感じ、考え、悩み、じぶんなりの答えを求めてきました。農業技術の面は確かに成長をした実感があります。でも、なにかが足りない。との想いもあります。もっとエネルギーの満ちた、澄んだ野菜やお米を育てられると言う確信があります。

なにが足りていないのか?

薄々 気が付き始めていました。でも正直に書けば、答えを直視する事をわざと避けていました。認識する事が苦しいからね、

 

 

野菜の成長には、僕自身の成長が必要です。

自分自身の声を無視することなく、受け入れ、澱まず張らず、きちんといまを生きる。考えただけで、そーとー面倒臭そうです。

でも、ちゃんと自分が成長することができたなら、もっともっとすごいお米や野菜に出会えるハズ。その伸びしろを考えたなら、そろそろ重い腰を上げなければいけない時期に来ているとぼくのなかのアンテナはキャッチしています。