循環農業2

 イベントが終わり通常運転に戻りました。雪の下から野菜を掘り、出荷し、種の発注や確定申告などの細々とした仕事をしています。予定のない日は、家の改装を進めています。いまは二部屋目の壁を漆喰で塗っています。あんまりうまくはないけれど、作業としては好きな部類です。土壁を白く塗りあげながら、展示会で下りてきた『循環する農業』と言う言葉を考えていました。

これまでぼくは、じぶんのこだわりを畑や野菜に押し付けていたように感じます。自然栽培や自然農の定義とは?なんて、下らない事にどこかでとらわれていたんじゃないかな。と

大切なのは野菜が元気に過ごせる場所であること。畑が気持ちのいい空間であること。なんですよね。どんな肥料を使うとか、使わないとか、マルチを使うとか、使わないとかは、その先にあることなんじゃないかなぁ。と思い至りました。自然の大きな循環のなかに一緒に交ぜてもらえる農業。大きな循環を構成するちいさな場所でありたいな。と思います。

農業は、農の業(ぎょう=営み)や農の業(わざ)と書きます。でも、読み方を変えれば農の業(ごう)とも読むことができます。

生きていくために自然を破壊して、農地を造る。本来その場所には不自然な野菜やお米を植え育てる。どこまでいったところで、本物の自然にはなれません。それでも農家は稲を植え、種を蒔きます。もって生まれたカルマと言う意味でも、農業(ごう)がぼくにはピッタリな気がしました。

 

補足:wikiで業について調べました。業とは、行為、所作、意志による心身の活動、意志による心身の生活を指すようです。元義には良い悪いといった色はないようです。結構、素敵な言葉ですね。つまりは『生きる。』こと、そのものじゃあないですか。益々、気に入りました。