稲妻と荒代かき

 昨日は暑かった。曇天なのに湿度が高く蒸し蒸しとして梅雨みたいでした。夕暮れ後ゴロゴロと雷がなり一時ドッと雨が落ちる。恵みの雨。雷は「稲妻」ともいいます。稲の奥さん。昔の人は稲光(いなびかり)に感光することで、稲穂がよく育つと考えていたらしいです。

植物を育てる三大栄養素に窒素があります。大気中にもたくさんある元素。ただそのまま空気中からでは植物は取り込めません。アンモニア態窒素などの酸化化合態になってやっと取り込めるかたちになります。

雷が鳴る(放電)と、高電圧で空気中の窒素が水滴と結合します。それが天水(雨水)として里に降り、田畑を肥やします。昔の人は経験的に雷が鳴ると稲が育つ事を知っていたんでしょうね。本当にすごい観察力です。

稲を育てる雷と供に、我が家の田んぼも荒代かきを行いました。荒起後の田んぼに水を張って、トラクターのローターで土を荒く砕いていきます。そうして水漏れなどが起きないように土と土の間の隙間を塞いでいきます。そのまま水を張り太陽の光で十分に温めたら今度は本代かきをして、雑草の発芽抑制と苗を植え付けるに適した状態にしていきます。

田植えは来週かな?