百姓日記


おしまい

 しっかりと霜が降りる時期になりました。朝の散歩は耳が冷たい。晩夏以降の天候不順の影響でりんもく舎の畑には野菜がありません❕なので昨日の発送をもって、今年の野菜宅配はおしまいにしました。例年よりも1、2週はやいです。

週明けより気温が更に下がり、雪予報もチラホラです。トマトハウスや畑の片付けを急いでいます。あー、長い冬が始まるなぁ。

大雪

 なんだかイヤな天気だなぁと思っていたら、この時期にしては、大雪になりました。うん。うん。そーだよね。いろいろおかしくなってるものね。想像してた。

例年だと12月半ばに片付けるハウスのビニール天幕。勿論、今年もまだ張ってあります。なかには未選別の乾燥豆がまだたくさん干してあります。兎に角、この豆を片付けないとどーすることもできません。

本日は、一日中の雪予報。明日、明後日と晴れの予報なので、兎に角、本日を乗り切ることに集中します。そーかー、もう冬なんだなぁ。

へんな天気

 百姓をしていると天気が気になる。作物と天気は親子だからとても気にしてる。

去年から特に気象の降り幅が極端になっているなぁ。とおもっていた。近頃は、本当にワケわからない状態です。一週間くらい前、季節外れの南風が吹きました。そして落ち葉が舞いました。南からきた木枯らしです。

今日は風の強い日でした。南風がピューピュー吹き付けて、北風にあたっているみたいな寒さでした。

南から北風❔

軽症で、デカイ地震

重症なら、もう戻れる場所は通り過ぎた。

そんな感じてすかね。

秋起こし

 ここ数日 天気がよく、暖かい。休耕田で育てていた乾豆(小豆、黒豆、大豆)を刈り取り、ハウスに運びました。カラカラに乾燥させてから脱粒します。

天気が良いと仕事がはかどります。脱穀と刈り取りの済んだ田んぼにトラクターを入れて、秋起こし。

これで今期の田んぼ仕事は終わりです。一年はあっという間です。寒くなって体が動かなくなる前に、ドンドン片付けを済ませて行きます。

トマトさんおつかれさまです。

 選挙が終わりました。もう、まったく期待などしてはいないのですが、今回もグッタリしました。

『肉屋を応援する豚』な国民性なんですかね。どこから突っ込んでいいかわからないくらい、これでもか❗と矢継ぎ早に裏切られ続けて、虐げ続けられているのに、それでも気がつかない。なぜなんだ?不思議で仕方がありません。まぁ、国民のレベルに合った政治しか行えないのだから、それが国民の総意なのでしょう。ウンザリ

 

 トマトハウスのトマトを片付けました。例年ですと霜でやられて既に終わっている時期なのですが、今年は霜の降りが遅く、また、それほど強くないため、ハウスのトマトはギリギリのところで持っていました。

微妙に収穫できるトマト。まだ、生きているのに刈り取ってしまうのがかわいそうで躊躇していましたが、休耕田で育てている豆(小豆、大豆、黒豆)が刈り取りタイミングになったので、さすがにハウスを片付けないといけません。

今年もトマトはうまく育ててあげる事ができませんでした。むずかしい。だけども、『来年はこうしてみたい』となんとなくトマトが要求している声がすこし聞こえたように感じています。これまでは、それすらなかったので、すこしは前進したのでしょうか?まぁ、答え合わせは来シーズンになります。

トマトさん、お疲れさまでした。

 

初霜

 土曜日で保育園がお休みの長男と朝の散歩にでかける。白い~。真っ白です。

初霜です。

空は真っ青に晴れあがり紅葉した山々がうつくしい。吐く息もしろい。と、凍りついた白菜をボーって眺めている長男。『どうした?』と聞くと『これからどんどん寒くなってゆくけれど、どうやって生きていこう』と…笑。

ふらふらになりながらもなんとか生きていた茄子やピーマンもこれで完全に終わりになりました。

あ~、ながい冬は、もうそこまで

キャンプ

 日曜日 家族総出で里芋掘りをしました。午前中は穏やかに晴れて気持ちよく過ごせました。午後2時を回ると肌寒くなってきたので早々に切り上げます。

寒くはあるのですが天気はよかったので、急遽 長男とふたりでキャンプをすることにしました。どこで?

我が家の畑の隣の柿の木の下です。(の、が多い)

初キャンプに息子はテンション上げまくり❗テントを張り、焚き火を用意して、買い出しへ。キャンプと言えば、カレーでしょ。

秋のはやい夕暮れ時、焚き火を起こしてあたりながらご飯。外で食べるご飯はいつだっておいしい。八時過ぎにシュラフに潜り込み就寝。出ている顔が寒い。

ぼくの方は、寒さと尿意で夜中に目が覚めましたが、息子は朝までグッスリ。朝も焚き火をにあたりながらココアを飲み、パンを食べました。

楽しかった。

 

籾擦り

 朝晩寒い❗季節の変わり目は身体がついていかないですね。寒くなると雑草や虫の勢いも弱くなりますが、ぼくのやる気もなくなります。寒いの嫌いだ❗

昨日、脱穀したお米の籾擦りをしました。我が家にある籾擦り機は最小サイズで時間2、3俵くらいしか処理できません。ホッパーもちいさいので機械の側に常駐して、籾擦り具合を確かめながら作業をしています。

今年のお米は、シイナ(未熟なお米)が割りと多い感じです。はやく新米を食べたいです。

冠雪

 急に寒くなってきました。今年の天候の傾向は気温の振幅がすくないと感じています。ずっと寒くて、急に暑くなったらそのままずっと暑い。ずっと暑くて、急に寒くなったらそのままずっと寒い。そんな感じになります。

三寒四温のような振幅を繰り返して、徐々に夏になったり徐々に秋が深まったり、そう言うことがない。季節の変わり目がなく、突然夏になったり冬になったりしています。

暖かかった秋が一晩で初冬の気配。寒いなぁと思いながら犬の散歩をしていると雲の切れ間から覗く山々が白くなっています。初冠雪ですね。あと、どれくらいしたらあの雪が里まで降りてくるのでしょうか。

二ヶ月

 車を降りようとしてフッと座席のしたにある黒いタッパーが目に入りました。???なに、これ?全然記憶にありません。

座席の下から取り出すと側面に『糠漬け』と書かれたシールが貼ってあります。…?

夏に淡路島から自然農の師匠家族が遊びに来ていました。その時に一緒に海へ泳ぎに行きました。どうもその時の忘れ物のようです。

タッパーのなかには、なんだか真っ黒の怪しい物体が…恐る恐る蓋を開けると、なかには汁に浸かった黒い物体が…きゅうり?

カビなどは一切生えず、特に臭いもしない。ただ黒い物体が半分汁に浸かっているだけでした。

適切に育てられた野菜は、腐ったり黴が生えたりしません。ただ水分が抜けて、枯れていきます。自然界の草木がただ朽ちてゆくように

師匠の畑で採れたきゅうりを、師匠の田んぼで採れた稲の糠で漬けた糠漬け。さすがです。二ヶ月経っても微動だにしておりませんでした。

極相林?

 八年間不耕起栽培をしている畑が家の近くにあります。今の家に引っ越してきた時に、一番最初に借りた畑です。6畝くらいのちいさな畑。最初は雑草一本生えない状態でした。当時はまだ専業農家になる前で、農業の楽しさに目覚めた頃でした。

本で読んだ知識やじぶんの感覚を信じていろんな事をその畑で試しました。自家用での栽培だったから狭い畑にすごい種類の野菜を育てていました。雪解けから降雪まで毎日毎日飽きることなく畑に没頭をしていました。いまある僕の土台を育ててくれた畑です。

大切に一生懸命手を入れたからでしょうか?その畑で育てる作物は、かなり立派でおいしい野菜たちでした。今年も夏作にキュウリやいんげん豆、スティックブロッコリーなどを育てて、その後作に白菜を育てています。

が、白菜の成長がいまひとつ。

悪い状態と言う訳ではないのです。葉っぱの色は淡く美しい。虫食いなども殆どありません。白菜の株まわりに生える雑草もやわらかくやさしくうつくしい感じです。畑の状態としては、全然悪くない。むしろ、ぼくの好みの感じです。ただ、成育が悪い。

なぜなのだろう?と考えます。

極相状態になったのではないか?と思うのです。

極相とは、生物群集の遷移の最終段階で見られる平衡状態のことを言います。

ぼくの考えでは、自然農は畑のなかの安定を目指す農法だと思っています。耕起したり施肥したりすることで乱した自然界(畑)のバランスを整える方へと向かう手伝いをする農法だと思っています。(なんかうまく例えられませんけれど)

安定することを目指して畑と向き合ってきた。その結果、畑が安定しきった状態(極相)に至ったのではないだろうか?と

安定している状態と言うのは、状態としては決して悪いわけではないのだけれど、畑として作物を育てるには安定し過ぎているのではないか?不安定な揺らぎは、害虫や病気を呼び寄せもするのだけれど、作物が育つ活力の源でもあるのではないか?と思うのです。

安定して安心して緩みきった畑では、白菜も大きくなろうとする意思を失うのではないだろうか?と思うのです。

まぁ、真実はわからないのですけれどね。うーん。

 

 

カリフラワー

 9月の半ば以降続いていた秋の高温、畑の野菜たちは訳わからん状態になっています。キャベツはパンパンに膨らんで、いまにも破裂しそうです。12月中旬に収穫するつもりで蒔いた最後の葉物野菜たちが収穫適期になっています。一方で白菜は巻きが弱くて、収穫できるのかなぁ?そんな感じになります。

キャベツの仲間の結球系アブラナ科野菜たちは、有機栽培が割りに合わない作物になります。栽培に手間と時間がかかる上、一回取りきりで、しかも、市場単価が安すぎるため正直育てても利益はありません。それでも繁用野菜ですし有機栽培で味の違いも出やすいので、頑張って育てています。

りんもく舎では、キャベツ類は肥料を一切与えずに前作の残肥で育てています。その前作も殆ど肥料を施していないのでほぼ土の持っている地力のみでの栽培になります。

天候が暖かく推移し適度に雨も降った影響か、カリフラワーがやたらと大きく育ちました。元々がスティックカリフラワーと言う蕾がながく伸びる品種を作付したためか、本当にデカクなりました。

重量3、5㎏…

これ一玉で販売したらいくらになるのかなぁ?

なすの種取り

 季節外れの暑さが続いています。六回に分けて、は種した秋冬葉物が一斉に成長して、収穫適期になっています。本当になんじゃ、こりゃ。な天候です。人間側の工夫も経験も役に立たない。諦めの苦笑いが漏れてきます。

種取り用に樹成りで置いていた茄子を収穫しました。ご立派❗です。このまま放置して、果肉がプヨプヨになったらなかの種を取り出して、水洗いしてから干して、翌年用の種を採ります。

人間の努力だけでは近頃の気候変動に対応しきれない事が年々増えてきています。自家採種を増やして、種のちからも借りながらやっていきたいです。

ハーベスター

 10日に稲刈りが終わりました。五反強のはざかけは疲れました。でも、これで人心地つきました。

そのままの流れで脱穀用のハーベスター(脱穀機)の掃除をしました。一年ぶりに倉庫から引っ張りだしたハーベスターのエンジンを試しでかけているとキャブレターのあたりからポタポタとガソリンが漏れだしています。

結局、旧くて整備性の悪いハーベスターのキャブをバラして、掃除をして、組み直しました。年一しか使わない農機具あるあるです。

さーて、これで安心して脱穀の日を迎えられます。

計算違い

 八月の半ばから九月の上旬にかけてが例年よりもかなり気温が低く推移していました。感覚的経験的に、このまま一足飛びに冬になりそうな予感がありました。ちょうど、この時期は秋冬用葉物のは種タイミングに当たります。天候不良で雨が続いていました。

そんなこんなで例年ならば14日10日7日6日5日の間隔で、は種する秋冬葉物を(間隔を短くしているのは、日照時間と気温がドンドン下がる時節に合わせるためです。)雨の切れ間を狙って、とりあえず短いスパンでバンバンは種していました。

当時の心境としては『とりあえず、どこかのタイミングのは種野菜が、なんとか育てば良い』そんな気持ちでした。

9月半ば以降、予想に反して好天続き、気温も高めに推移しました。結果、すべての葉物がドンドン成長してしまいました。…どないなってるねん💢

このままでは降雪して野菜セットの販売を終了する12月下旬まで、葉物野菜が持ちそうにありません。…どないせぇちゅうねん💢

本当に、農家は天候に右往左往します。あー、どーなんのかなぁ。そんなきょうこの頃のりんもく舎です。ふぅー

 

はざかけ

 ここ数日天気がよいので稲刈り続行中です。朝イチは露が降りているので陽が射して、露が飛ぶ9時半頃から昼食を挟んで夕方の収穫が始まる4時頃までやっています。

バインダーで稲を刈り、空いた隙間にはざかけの支柱を立て、刈り取った稲藁をかけていきます。一束一束拾い上げ、運び、棒にかける。遅々として進まない。

りんもく舎は五反強のたんぼの全量をはざかけ(天日干し)しているのでなかなか辛い作業になります。一人きりで進めた場合、一日で干せるのは7畝から1反くらい。五反全部終わるのに一週間以上かかります。

初夏の殺人光線の下で除草をして、刈り取り乾燥も天日干し。わが事ながら本当にアホだなぁと思う仕事量です。でも、大きな機械を入れてやるつもりはありません。社会や未来に対するじぶんの思想を体現しているだけ。

苦しいけれど、それでいい。と思っています。

稲刈り

 稲刈りの季節になりました。昨日からスタートして、二日間で一枚(二反強)の稲刈りを済ませました。収穫は楽しくもあるけれど、疲れもします。まぁ、子育てとおなじ感じです。

りんもく舎では、コンバイン収穫→機械乾燥という大規模なやり方ではなくて、バインダーで刈り取った稲をはざかけ棒に掛けて、天日で乾燥させる昔ながらの方法を取っています。

天日乾燥は機械乾燥に比べて、非常に手間暇がかかります。しかし、コンバインを買い乾燥施設を作るには多大な資金を要します。投資をすれば、それに見合うだけの作付をしなくてはいけません。

除草剤を使用しない自然栽培で広範囲での作付は無理があります。資本主義的な農業をやりたい訳ではないので、身体はきついですが、ぼくはいまのやり方で構わないと思っています。

天日でゆっくりと乾燥させれば、お米はやさしい味と香りになります。無肥料栽培なので慣行栽培(農薬や化成肥料を使う普通の栽培)に比べて、除草の手間が増え、収穫量も少なくなります。

でも、ぼくはそれでいいと思っています。たくさんほしい訳じゃない。少しずつ、太陽と水と土が与えてくれる分だけで構わないのです。少しずつ、だけれど、ずっとずっと頂けるやり方です。

100年先もちょっとずつ頂ける。それが、りんもく舎にとってはいちばん大切な事なのです。

さーて、残りあと二枚。どれくらいかかるかなあ。

秋冬野菜

 朝の散歩が肌寒く感じる季節になりました。遅れていた秋冬の葉物野菜の成育も適度に雨が降り、適度に日が射し、少し追いついてきました。

8月21日は種の一発目の葉っぱ野菜が採れ出しました。早生のキャベツやブロッコリーなども収穫できるようになりました。一方で夏野菜は、なす以外は終わったり終わりかけたり、そんな状況のりんもく畑です。

例年よりも少し進みの遅い田んぼのお米ですが、明日から稲刈りを始めようと思っています。

秋だなぁ。

キジハタ

 秋冬野菜の は種、定植が終わりました。稲刈りがはじまるまで、すこしのあいだですが余力のある時間が出来ました。まぁ、野良仕事はいくらでもあるのですけどね。

昨日は、糸魚川の手前までひさしぶりに釣りに行ってきました。

四時に防波堤に到着。西日が暑いです。まずは泳がせ釣りの餌にするためのコアジを釣ります。ポツリポツリとあがり30匹くらい釣ったところで夕方の時合になったので本命の竿をだします。

水平線に沈む太陽がうつくしくて、見とれているとゴンゴンと当たりが!

25㎝くらいのキジハタでした。その後も適度に当たりがあり、20~35㎝くらいのキジハタを四匹釣りました。

日が暮れてすこし経った頃、東の空から真ん丸の満月が昇ってきました。そー言えば、きょうは15夜です。

月明かりの下でボンヤリと竿先を眺めている。気持ちの良い釣りになりました。

端境期

 朝晩涼しくなり、すこし肌寒さを感じる季節になりました。夏の野菜は、秋の深まりと共にすっかりとくたびれてしまいました。秋冬の野菜たちは、穏やかに成長して、そろそろ収穫が始まりそうです。

田んぼの稲は黄金色になり、月末には稲刈りが始まります。毎度の事ながら世間のドタバタに関わらず、季節は巡ります。

夏野菜は、例年よりも弱り始めがはやく、秋冬野菜は、例年よりも成育が今一つ。りんもく舎では、売るものがない。状態がズルズルと続いています。

暇なら暇で、やることはたくさんあります。来年に向けて、畑の大改装を行っています。降り積もる地層のように、おなじ場所が少しずつ変わり続けてゆく。

百姓はいい仕事だなぁ。と近頃益々思っています。