おいしい魚が食べたい

 モノを増やしたくないので普段は殆ど本を買わずに図書館で済ませています。コレハ!と思った本だけ手元に置いています。

先日、古本屋で『おいしい魚が食べたい』と言う古い本を買いました。殆ど直感でです。で、おもしろかった。初版が1985年なので33年前の本になります。

内容は、料理屋の主人がおいしい魚を求めて漁師に会い、日本の漁業の状況に驚愕し、なぜ魚がいなくなったのか、どうすればよいのか?をわかり易く自問自答していく。といった感じでした。

30年以上前の話。でも、正直 今のこの国の現状と全然変わっていません。いや、魚(漁業)だけの話じゃないんです。

『目先の事(金)にとらわれて、全体像を見れない。未来に繋がる事が出来ない。』

マンマ今の日本です。

いや、むしろ30年経っている分、状況はなお悲惨になっています。

(時代がら)瀕死の造船業を救う為、漁師に借金を背負わせて、沖合漁業、遠洋漁業用の舟を作らせる。農業の大規模化、効率化を謳って、農家に借金を背負わせて大型農機を買わせる。 

漁師を救いたいのじゃない。

農家を救いたいのじゃない。

本当の目的は別。

温暖化、復興、除染、五輪、種苗法、種子法、水道法

おんなじ匂いがプンプンとします。