夏のスーパー父ちゃん

 今日は朝から上の息子を連れて村の公民館主催の『風の子学級 魚取り』に出掛けました。思ったよりも沢山の親子連れでスタッフも合わせると100人近い人手。

メインイベントの魚取りをするのは町内を流れる鳥井川。50人くらいの子供たちのために100匹のニジマスが、川をせき止めたプールに放たれます。息子も必死で魚を追いかけますがいかんせん、手が小さい。ヌルヌル滑る魚に何度も逃げられながらも、なんとか二匹捕まえることができました。ハサミで腹を割き、串に差して塩焼きに

プールには子供たちの手から逃げ延びたニジマスが幾匹か。僕を入れて、お父さん4名に回収命令が、ここから百姓鈴木の本領発揮です。残っていた8匹全てをぼくひとりが瞬殺で捕獲。周りの子供や大人からは『なんなん?あの人?』のざわめきが(笑)。

経験値の差 です。

百姓鈴木は子供の頃 春から秋まで 毎日近所の川で魚取りをしていました。網なんかは持っていません。素手です。勿論網を買ってもらった事はあっても、すぐ壊れちゃいます。だから、いつも素手。

そんな日々を小学校低学年から中学1年生くらいまで年に150日くらいやっていました。魚を見付ける鵜並の眼力、魚の居る場所、逃げる方向、取れる魚と取れない魚の選別眼、全部体に染み付いています。養魚場で育てられたニジマスなど赤子の手をひねるようなもんです(笑)。

大量のカブトムシを捕まえて来て、保育園の園児全員に配る。魚を一瞬で捕まえる。野菜の事、森の事、昆虫の事、動物の事、子供の喜ぶ分野は、僕の得意分野。

子供の頃、自然のなかで『最後の野生児』と言われるくらい遊びまくっていた事が30年くらい経った、いま 役に立っています。

二人の息子が『世の中の仕組み(魚取るよりお金稼ぐ方がエライ)』に気が付くまではスーパー父ちゃんなんだと騙していきたいなぁ、と、思っています。