獣害

 朝三枚ある田んぼを見回っていると猪が侵入した痕跡がありました。

ここ数年この時期になると毎年田んぼに入られて、稲を転ばされます。別にお米を食べに来ている訳ではなくて、泥浴びをしに来ているのです。

倒れたお米は収穫が大変になるし、臭いや泥がついてしまいます。なので電気柵を張る事にしました。午前中一杯かけて畔草を刈り、とうもろこし畑で使っていた電気柵を移動させました。

獣害は僕の住んでいる村では、まだ猪くらいですが、暖地や平場では鹿や猿もやって来るようです。農家は対応に苦慮しています。

一昔前までは獣が里に降りてくる事はそんなに無かったと思うのですが、ここ10数年で獣害被害は日本全国で一気に広がっています。

雪が少なくなって冬に死ぬ個体が減ったから、豚と交雑して多産になったから、猟師が減ったから、植林ばかりになり山に食べ物がなくなったから、里山の手入れがされなくなったから、野良犬が居なくなったから、などなど いろいろな説が考えられています。

多様性を守りたいと有機農家になったのに、電気柵で獣を防いでいる。

なんだか、難しい問題ですね。