畑に行くといんげん豆を育てている畝の支柱の上にカラスがとまっていました。いつもの事なので気にもせず野良仕事に取り掛かります。支柱の近くで作業をしようと近寄るとカラスがバタバタと羽ばたきます。どうもいんげんを這わせるネットに足が絡まって取れないようです。
外してやろうと近寄ると口を開け威嚇してきます。少し、弱らせてから外すか。と、野良仕事に戻りました。
翌朝、畑の見廻りに行くと 逃げれなくなったカラスの傍に二羽のカラスがとまっていました。一羽の嘴には、なにやらエサのようなものが
『エサ運んでる?』
真相はわかりませんが、カラスは頭が良いし社会性があるから介護をしているのかもしれません。
農家にとってカラスは嫌われる存在です。蒔いたばかりの種(主に大豆などの豆類やウリ類)を食べたり、収穫間際のスイカをつつかれたりします。
そんな話をよく聞きます。
ところが、りんもく舎の畑ではカラスによる被害が余りありません。ちょっと遊ばれた、くらいの規模です。
ここから先は、僕の妄想になるのですが『不自然な場所に蒔かれた野菜の方が救難信号を出しているのではないか?』だから、野性動物は率先して、そのような野菜を食べるのではないか?とか、考えたりしています。(そう考える方が、経験的に符号するコトが多いのですよね。)
野菜を食べる虫、種を齧るネズミ、は種したばかりの大豆を食べ尽くすカラス。
原因は、動物側だけにある訳ではないのかもしれません。
ネットに絡まったカラスは、虫取網で抑えてからネットを外して野に放ちました。フラフラしながら山の方へと飛んで行きました。