菌の世界

 朝から曇り空。夕方から雨予報だったので、雨前に済ませておきたい作業に没頭していました。吹き付ける風が生暖かく、台風前のような雰囲気です。

自然栽培や有機栽培は言い替えれば『菌の栽培』です。土に住む菌や酵母やバクテリアをいかにして増やすかが重要になります。有機肥料や草生(雑草も生やすやり方)も要は菌の多様性、総量を増やす為の手段でもあります。

土地に住み着いた菌を殺さないよう、耕運のタイミングにも気を使います。紫外線(殺菌効果あり)で殺してしまわないように曇天や降雨寸前が良いし、土壌の水分状態も乾燥し過ぎず、湿潤し過ぎない(耕運により土が締まって空気層がなくなる)タイミングを見計らいます。

ただ、何時だってそんなベストな状態にあるわけではないので、仕方なく露の降りた夜明け前や夕暮れ時に行ったりもします。

自分の子供を愛するように、土に住む菌を愛す。目には見えないけれど彼らもちゃんと生きています。注いだ愛情以上をきっと彼らも返してくれます。

乾燥でカサカサした畑で『もうあきまへんよ~』と言いながら葉物野菜が育っています。

雨降って下さい!